【投資家】マイケル武志日記
ーフリーランス投資家の学び処ー
投資

今後の米国株は上昇するのか?それとも下降するのか?

(このページは2022年10月4日に更新されました)

こんにちは!

どうも、マイケルです!

<この記事で学べること>
  • 米国市場の相場観が理解できるようになる。
  • ポジションの取り方について、詳細に理解できる。
  • 今後の資産形成についてしっかりと理解できるようになる

今回は「今後の米国株は上昇するのか?それとも下落するのか?」ということについて、語っていきます!

最後まで見ていただけたら、皆さん自身の資産形成への一助となる有益なスキルについて、短時間で理解できますので、ぜひ一読していただければ幸いです。

合わせて、米国市場への距離感というのも、的確に判断することができるようになると思いますので、ぜひその点も踏まえて、最後まで見ていただければと思います。

怒涛の下落ラッシュな9月を経て、上昇と下落の分かれ目10~12月

先月の米国市場に関しては、連続的な下げ相場となり、相場全体が悲観に包まれました。

9月の下落幅は高値から安値までは指数全体で大きな下げを記録しました。

そして、来る10~12月は、この両面から株式市場は一段の下落リスクにさらされる正念場として、有識者たちはかねて警鐘を鳴らされていました。

本ブログでは、相場の下落がどのように起こるのか、そのメカニズムを明らかにし、来る相場に慌てず、何を注視していくべきかを考えていこうと思いますので、ぜひ最後まで見ていただけたらと思います。

過去のポジションによる影響は?

株式市場において、投資家の売りが殺到し、相場が急落する事態はどのように起こるのか、何によってそれを評価するのか、入門的に解説していきます。

予言のような完璧な予測技術は存在しませんが、僕自身、2022年の米株式急落や、それ以前の2020~2021年の大相場における大きめの調整が発生するリスクのいくつかについて、適切なロジックで探求すれば、部分的にでも予測精度を上げられることも夢ではないと思っています。

長期相場の転換は、ファンダメンタルズの評価が大きく鍵になってくると個人的には思っています。

2022年の株式相場の反落は、FRB(米連邦準備制度理事会)が景気支援よりインフレ退治にかじを切って、従来の想定以上に早く利上げするとの観測の浮上を踏まえての判断でした。

そこで、この相場急落過程をしっかりと分析するために必要なこと、それは、市場で過去に作られた投資ポジションの状況をしっかりと捉えいくことが大事になってきます。

投資家の投機的な思惑や心理から生じる行動など、外から見えるはずもないと思われるかもしれませんが、複雑な思考を巡らした思惑も、相場においてはロング(買い持ち)かショート(売り持ち)のポジションでしか形にできないんですよね。

しかも、ロング保持者が「相場は絶対下げだ」などと悲観を強調することはほとんどなく、自分のポジションを正当化する相場観に心理を傾けるのが通常です。

簡単に事を述べていけば、過去ポジションの観察によって、市場の平均的見方がどうか、どのような情報を受け入れやすいか、このニュースはサプライズ反応を引き起こすか、といった推測が部分的にせよ可能であると考えています。

(入門編)ポジションの取り方

ポジション観察の第1歩は、過去に作られたポジションのうち、コスト(買い入れ価格)が近いもの、ポジション形成が時間的に近いものが、損益上どの位置にあるかの評価を考えていくことが大事になってきます。

各種の心理学の研究による教訓から以下の4点をご紹介していきます。

  1. 同じ金額なら利益の喜びより、損失の痛みが大きい。
  2. 損益に無頓着に関わると、利益確定を早めやすく、損失確定は遅らせたり見送ったりしがち。
  3. 利益の喜びも、損失の痛みも、金額が大きくなるほど感覚が鈍る。
  4. パニック的逃避は、損失が100%確実という事態より、うまく対処すれば損失を回避できるかもしれないという不安定な報酬構造によってもたらされやすい。

このうち①は、相場がポジションのコストに近づき、利益と損失が切り変わると、投資家の心理、行動が一変しやすいことを、そして④は、その損失を回避ないし軽減できるかもという状況で、売り逃げの群集パニックが起こりやすいことを示唆するものです。

②と③に関しては、利益確定を急がなかったり、損切りに踏み切れなかったポジションが、時間的に遠くなるほど、あるいは、含み益が大きくなったり損失が大きくなって塩漬けを決め込んだりするほど、足元の短期的な相場変動にいちいち敏感に反応しなくなることをうかがわせます。

しかし逆に、相場の実勢価格が遠くから自分のポジション・コストに近づいてくると、心理はざわついてくる訳なんですよね。

最近の相場下落を読解

過去ポジションを推計できるデータは、先物市場など一部にあるとはいえ、実用に資するだけ早くに入手できるものはほとんどないのが実情ではあります。

相場分析はデータが不十分な中での状況証拠で行うもの、という割り切りもかなり必要になってきます。

このため、過去に相場が長く混み合って保ち合っていた水準ほど、そこをコストにしたポジションが多く形成されたはずという代理尺度を用いますが、当たらずとも遠からずというのが判断的なことになります。

では以下の図、2021年10月からのS&P500種指数で解釈してみます。

2021年10月ごろからのS&P500の指数チャート(TradingViewから引用)

2021年10~12月期は、米金融緩和下の大相場の最終局面です。

FRBのテーパリング開始が確実になっていく過程で9月に落ち込んだ相場が、徒花的に吹き上がったのが⑴域の保ち合いゾーン=ポジションのコスト域です。

その年末年始に、FRBが景気サポートからインフレ退治にタカ派傾斜したことを嫌気して相場は反転し、⑴域のうちの敏感な損切り派の投げ売りで⑴以前のコスト域⑶まで急落しました。

相場はそこで踏みとどまったことを好感し、折しも遅行指標の企業決算の好調も助けとなり、1月下旬から2月初頭にいったん反発したものの、⑴域での戻り売りに抑え込まれて再反落しました。

ロシア・ウクライナ問題も災いして、⑶域も下抜ける過程では、相当なショート・ポジションの形成も見受けられました。

ここで近場の投げ売りロングが一瞬途絶え、3月上旬には、かなり大きなショートの巻き戻し、さらに機関投資家のリバランス買い、企業の自社株買いが重なり、これに便乗した投資家の新規ロングも連なって、⑴域にまで反発しています。

しかし、金利もインフレも上昇する環境で⑴域を上抜けることはほぼ不可能と言え、⑴域を抵抗に、4月には大きく反落しています。

4~6月に相場は、当面の利上げリスクを織り込んだとして、⑹域から何度か失地回復の上値トライを繰り返しましたが、4~5月は⑸域、6月は⑷域に阻まれ、そのうちにFRBがタカ派度を劇的に高めたことで、S&P500種指数は歴史的弱気相場入りのボーダーとされる20%反落水準に至りました。プロの株式投資家は恐怖におののき、手持ちロングを削減し、ヘッジのショートを増やしました。

そこから⑺域で保ち合いますが、景気後退リスクを意識した米債券金利の急落を受けて、このショートの巻き戻しが始まります。

ただ新規ロングは腰が据わらずに、買っては投げ売りを繰り返して、7月まで残存するロングは少ないと推計しました。

やがて、恐らく7月FOMC(米連邦公開市場委員会)のアク抜け辺りから、新規ロングの形成が見受けられました。

8月上旬にこのサマーラリーが上昇しても⑸域までと想定しましたが、予想を超えるCPI(消費者物価指数)鈍化をはやして一段高いところまで到達しました。

僕自身は、この相場は少しおかしな相場になっていると感じていましたので、ポジションを慎重に取っていましたが、程なくFRB当局者が市場の楽観を戒めるタカ派発言を連発し、ジェローム・パウエルFRB議長のジャクソンホール講演がダメ押しになって、8月新規ロングによると推計されたラリー分を一気に吐き出す反落になっています。

その後は9月公表CPIの予想外の高さ、FOMCの一段のタカ派サプライズで、相場は6月底値付近まで落ちています。

底割れ観測が募る一方、ここ数日の売り込みが限られているのは、時間的、コスト的に近い既存ロングが少ないためと判断しています。

他方で、相場小反発場面での戻り売り、プロのヘッジのショート再構築が上値を抑えると見られます。

今後の視点

以上、長々と後講釈的な解説をしてきましたが、いかがだったでしょうか。

僕からしっかりと伝えることがあるとしたら、本ブログの読者の方々ご自身に相場への観察眼を持っていただきたいと思い、今回このような記事を書いてみました。

これから始まっていく10~12月は、株式相場に対するファンダメンタルズから圧力を評価する正念場と僕は見ています。

米国市場の相場は現在「逆金融相場」の渦中にあることは間違いないです。

向こう3~6カ月はインフレの高止まり、金利の高止まり、それによる景気悪化の具合をデータに一喜一憂しながら、逆金融相場の深度、その先の逆業績相場のありさまを思い描いて神経質になる場面になるはずです。

高インフレが鎮まらず、利上げが現在の予想以上になるなら、スタグフレーションによる株価の圧迫もひどくなると見られます。

ほどほどのインフレと景気減速観から、利上げに打ち止め感が出れば、中長期金利低下で株価に短期的持ち直しの可能性も出そうですが、何にしてもデータ次第の世界になってくると思われます。

行動学的に語れば、コストと時間の面で近場のポジションが限られ、売り手が少なくなるように見えます。

しかし、既に2022年初来の底値水準にあることが留意されますから、これ以上の下落が、過去のより遠い時間に作られたポジションの調整を誘い出すと、相場の土台自体がひび割れるような影響度になりかねません。

決して怖がらせるための話をしている訳ではありませんから、これから来る正念場に際して、少なくとも僕自身は、今回解説した論理に基づいて、場面場面の相場診断をしていきます。

方法論を共有して臨みたいという方には今回語った内容が理解の一助となれば幸いです。

現在の相場は非常に難しい局面あることは確かですが、その中でも、しっかりと自己研鑽をしていくことができれば、必ず相場が手に取るようにわかる瞬間が訪れと思いますので、全力の投資行動をしていきましょう。

今回記事の要点振り返り

  • 株式相場の下落には、ファンダメンタルズと行動学の両面からアプローチしていく。
  • ファンダメンタルズ面では、米株式相場は10~12月に逆金融相場の深度を探る正念場になる。
  • 行動学的には、過去に作られたポジションから、相場動意を部分的に予測することは可能である。

相場や投資に強くなるためには日々の自己研鑽は必要です。

ですので、相場に参加しない日であっても、デモトレードでも良いので、相場の勉強をした方が良いと僕は思っています。

僕自身、しっかりと毎日積み上げて、未来の大きな資産形成達成のために今からしっかりと成長していこうと思います。

今週の相場は引き続き上昇下落が激しい相場になるかと思いますが、しっかりと精査して、勝ち切っていきましょう!

マイケル武志

投資は人生を豊かにする!

マイケル武志

これを必ず証明していきますのでよろしくお願いします。

マイケル武志

僕らはまだまだ強くなれる!

マイケル武志

楽しい日々をお過ごしください!

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