#38|毎日読書、人生に効く書籍紹介『感情を出したほうが好かれる』~「いい人」を卒業し、ありのままの自分で愛される秘訣~
📘 この企画について
「毎日読書、人生に効く書籍紹介」は、ストイックに毎日一冊、本気で選んだ“人生に効く本”を紹介する連載企画です。
仕事・習慣・副業・自己成長に効く一冊を、実践的な視点で深掘りしています。
こんにちは!
どうも、マイケルです!
- 「いい人」を演じすぎて、どっと疲れが溜まっている人
常に周囲の期待に応えようとし、自分の本音を後回しにする癖がある方。 - 大勢の中にいても、なぜか「孤独感」が消えない人
知り合いは多いけれど、誰にも本当の自分を見せていないという感覚(虚無感)がある方。 - 「嫌われたくない」という思いから、NOと言えない人
不満や怒りを飲み込むことが「優しさ」だと信じて、自分を犠牲にしている方。 - 「しっかりしなきゃ」「完璧でなきゃ」と自分を律しすぎている人
弱音を吐くことを「恥」だと思い、自分に厳しいルールを課して生きている方。 - 自分の本当の気持ちが、自分でも分からなくなっている人
感情を抑圧し続けた結果、自分が何に喜び、何に怒っているのか実感が持てなくなっている方。
どれか1つでも当てはまるなら、
この本の中に、あなたの悩みを軽くするヒントがきっとあります。
感情を出したほうが好かれる (知的生きかた文庫) [ 加藤諦三 ] 価格:847円 |
目次
「いい人」の仮面を脱ぎ、自分を取り戻すための哲学
現代を生きる僕たちは、いつの間にか「感情をコントロールすること」こそが大人としてのマナーであり、円滑な人間関係の鍵であると信じ込まされています。
不満があっても笑顔で流し、怒りを感じてもグッと飲み込む。
しかし、その結果として残るのは
「なぜか誰かといても孤独」
「人間関係が表面的で疲れる」
という空虚感ではないでしょうか。
加藤諦三さんの著書『感情を出したほうが好かれる』は、そんな僕たちの常識を鮮やかに覆します。
本書が説くのは、「弱さや不完全さをさらけ出すことこそが、真に愛される唯一の道である」という、逆説的でありながら本質的な真理です。
1.「いい人」という名の牢獄
本書の冒頭から一貫して語られるのは、「いい人」ほど損をし、孤独になりやすいという厳しい現実です。
加藤さんは、多くの人が陥っている「好かれたいから感情を抑える」という行為が、実は逆効果であると指摘します。
感情を押し殺して相手に合わせている時、そこに「あなた自身」は存在しません。
存在しない人間と、深い心の交流ができるはずがないのです。
- 外面の良さの代償
他人に不快感を与えないよう細心の注意を払う人は、一見すると謙虚で親切です。しかし、周囲からは「何を考えているか分からない」「壁がある」と感じられてしまいます。 - 自己放棄の罠
自分の本当の気持ち(怒り、悲しみ、寂しさ)を無視し続けることは、自分自身を捨てているのと同じです。自分が自分を大切にしていないのに、他人があなたを大切にしてくれるはずがない——この指摘は、多くの読者の胸を刺すでしょう。
2.「感情を出す」ことへの誤解を解く
「感情を出したほうがいい」と言われると、多くの人は「怒鳴り散らしたり、わがままを言ったりしてもいいのか?」と不安になります。
しかし、本書が提唱するのはそのような「感情の爆発」ではありません。
ここで言う「感情を出す」とは、自分の内側で起きている事実を、誠実に認めて表現することを指します。
今、私は少し寂しいと感じている
その言葉を言われて、実は悲しかった
こうした、飾り気のない、しかし切実な「心の揺れ」を伝えることが、相手との心の距離を縮めるスイッチになります。
完璧な人間として振る舞うよりも、少し情けない部分、未熟な部分を見せた方が、相手は「この人の前では自分も素直になっていいんだ」という安心感を得られるのです。
3. なぜ「弱さ」が魅力に変わるのか?
本書の核心的なテーマの一つに、「心理的な鎧」の話があります。
僕たちは、他人から攻撃されないよう、あるいは馬鹿にされないよう、立派な経歴や、正しい意見、完璧なマナーという「鎧」を身にまといます。
しかし、鎧を着たままでは、相手と抱き合うことはできません。
カチカチと金属がぶつかり合うだけで、温もりは伝わらないのです。
加藤さんは、人間関係における「魅力」の正体を次のように定義しています。
| 状態 | 周囲に与える印象 | 人間関係の質 |
| 感情を隠す(防衛) | 完璧だが冷たい、油断できない | 形式的・利害関係 |
| 感情を出す(自己開示) | 人間くさい、親しみやすい | 情緒的・信頼関係 |
「弱さ」を見せることは、相手に対する最大の信頼の証です。
自分の急所を晒すことで、相手もまた武装を解く
この相互の「無防衛状態」こそが、僕たちが心の底から求めている「つながり」の正体なのです。
4. 抑圧された怒りと「偽りの従順」
また、本書は加藤さんの専門である精神分析的な視点から、「抑圧された怒り」の危険性についても深く切り込んでいます。
「いい人」の中には、自分でも気づかないうちに巨大な怒りを溜め込んでいる人がいます。
親や上司の期待に応えるために自分の欲求を殺してきた人は、表面的には従順でも、無意識下では世界を呪っています。
この「隠れた怒り」は、しばしば皮肉、うつ状態、あるいは心身症といった形で噴出します。
加藤さんは、こうしたドロドロとした感情さえも、まずは自分自身が「私は今、怒っているんだ」「私は不満なんだ」と認めてあげることが、癒やしの第一歩であると説きます。
5. 2026年の今、なぜこの本が必要なのか
SNSが生活のインフラとなった現代、僕たちは常に「他人の目」にさらされています。
InstagramやX(旧Twitter)で「キラキラした自分」や「正しい自分」を演じ続けることは、かつての時代よりもはるかに容易で、かつ、はるかに疲弊を招く行為となりました。
デジタルのフィルターを通したコミュニケーションが増えるほど、僕たちは「生身の感情」のやり取りに飢えていきます。
「いいね!」の数で自己肯定感を補おうとしても、心の空洞が埋まらないのは、そこに「醜い自分」「ダメな自分」が含まれていないからです。
本書は、AIやデジタル技術が進化し続ける今だからこそ、「人間として生きるための原点」を思い出させてくれます。
スマートで効率的な会話よりも、震える声で語られる本音のほうが、100倍価値があるのだと勇気づけてくれるのです。
まとめ|自分を愛するための「勇気の一歩」
『感情を出したほうが好かれる』は、単なるハウツー本ではありません。
これは、「自分の人生の主権を取り戻すための闘争宣言」です。
著者の言葉は時に厳しく、自分の図星を突かれるような痛みを伴うかもしれません。
しかし、その厳しさは「もう自分を偽って生きるのはやめなさい」という、著者なりの深い愛情の裏返しでもあります。
もしあなたが、
- 「他人の顔色を伺ってしまい、会った後にどっと疲れる」
- 「親しい友人はいるはずなのに、どこか孤独を感じる」
- 「自分の本当の気持ちが自分でも分からなくなっている」
そんな悩みを抱えているなら、この本は暗闇を照らす灯台になるはずです。
感情を出すことは、決してわがままではありません。
それは、「私はここにいる」と世界に対して宣言することです。
その勇気を持った時、あなたの周りには、あなたの「完璧さ」ではなく「あなた自身」を愛してくれる人々が集まってくるでしょう。
感情を出したほうが好かれる (知的生きかた文庫) [ 加藤諦三 ] 価格:847円 |
📚 書評日記シリーズ|人生に効く本だけ、集めました
読書は、知識だけじゃなく“生き方”も整えてくれる。
このシリーズでは、僕自身が読んで心動かされた本、明日からの行動が変わった本だけを、厳選して紹介しています。
今の気分に合いそうな一冊があれば、ぜひ読んでみてください👇
- #1『世界の一流は「休日」に何をしているのか』| 休むとは、整えること
- #2『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』| 疲れた夜に未来を仕込め
- #3『明るい人の科学』| “明るさ”は才能じゃない
- #4『STOIC 人生の教科書ストイシズム』| 外に振り回されない生き方
- #5『一流の人に学ぶ心の磨き方』|一流の人は、心を磨き続ける
- #6『悩まない人の考え方』|思考を整えれば、心は軽くなる
- #7『エッセンシャル思考』|本当に大事なことをやれ
- #8『愛とためらいの哲学』|愛するとは“覚悟”である
- #9『頭のいい人が話す前に考えていること』|会話が変わると、人生が動き出す
- #10『命の燃やし方』|結果より今日の選択
- #11『自分の中に毒を持て』|無難に生きるな
- #12『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』|力まず、やり切る
- #13『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』|“すぐやる人”は才能じゃない
- #14『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』|押すか、引くか。勝負眼の正体とは
- #15『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』|今日の2時間が、未来をつくる
- #16『神時間術』|努力を増やさない時間術
- #17『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』|“引き寄せ”の正体
- #18『失敗の科学』|才能を捨てろ、「仕組み」を創れ。
- #19『覚悟の磨き方』|魂の着火剤
- #20『反応しない練習』|悩みを消す、究極の「合理」
- #21『うまくいっている人の考え方 完全版』|一生モノの資産『自尊心』の育て方
- #22『きみのお金は誰のため』|お金の向こう側にある『愛』を知る物語
- #23『人望が集まる人の考え方』|正論を捨て、敬意を贈れ
- #24『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』|現状維持を捨て、自分を資産化せよ
- #25『人に優しく、自分に甘く 楽しい人生を生きる宇宙法則』|「頑張らない」ほうが、うまくいく
- #26『賢者の書』|「頑張らない」ほうが、うまくいく
- #27『思考の整理学』|正解を捨て、問いを醸成する
- #28『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』|後悔をゼロにする「命の逆算術」
- #29『あなたはあなたが使っている言葉でできている』|人生を書き換える「断言」
- #30『我慢して生きるほど人生は長くない』|我慢を捨てる処方箋
- #31『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』|2割の時間で、勝負を決める
- #32『お金の不安という幻想』|貯金は「幻想」
- #33『「後回し」にしない技術』|「意志」を「技術」に
- #34『最高の体調』|科学で野生を取り戻す、自分の取説
- #35『考えすぎない練習』|思考の断捨離
- #36『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』|スルーの極意
- #37『最高の人生を約束する 自分の磨き方』|100年続く、成功の原点
- #38『感情を出したほうが好かれる』|弱さを見せるほど、愛される← 今回の記事
📖あなたの明日を変える1冊が、きっとここにある📖


