📘 この企画について
「毎日読書、人生に効く書籍紹介」は、ストイックに毎日一冊、本気で選んだ“人生に効く本”を紹介する連載企画です。
仕事・習慣・副業・自己成長に効く一冊を、実践的な視点で深掘りしています。

こんにちは!

どうも、マイケルです!

この書籍はこんな人におすすめ!
  1. 「嫌われたくない」という思いが強く、他人の顔色をうかがって疲れてしまう人
    自分自身の評価を「他人のモノサシ」に預けてしまっている方に、自分軸を取り戻すヒントをくれます。
  2. 職場の人間関係を「100点満点」にしようと頑張りすぎてしまう人
    苦手な人とも「うまくやらなきゃ」と無理をしている方の肩の荷を、ふっと降ろしてくれます。
  3. SNSの通知やネットニュースに、つい感情を揺さぶられてしまう
    情報の濁流から一歩身を引き、心穏やかな「自分だけの時間」を確保したい方に最適です。
  4. 「あの時ああすれば……」と、過ぎたことをいつまでも後悔してしまう人
    変えられない過去への執着を手放し、「いま、ここ」の行動に集中する禅の知恵が効きます。
  5. 物事に白黒つけないと気が済まない、真面目すぎる完璧主義な人
    「まあ、いいか」というグレーゾーンを許容する心の余裕が、生きやすさにつながることを教えてくれます。

どれか1つでも当てはまるなら、

この本の中に、あなたの悩みを軽くするヒントがきっとあります。

仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫) [ 枡野 俊明 ]

価格:847円
(2026/2/19 17:55時点)

情報過多な現代人の心を軽くする「引き算」の生き方

  • スマートフォンを開けば、見知らぬ誰かの怒りの声や、キラキラとした日常が飛び込んでくる。
  • 職場に行けば、世代の違う上司や部下とのコミュニケーションに神経をすり減らす。

僕たちは今、有史以来もっとも「他人の情報」と「人間関係」に囲まれた、息苦しい時代を生きていると言えるかもしれません。

そんな複雑で忙しない現代社会を生きる私たちに向けて、「もっとドライに、もっと身軽に生きていい」と優しく背中を押してくれるのが、枡野俊明さんの著書『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』です。

著者の枡野さんは、曹洞宗徳雄山建功寺の住職でありながら、世界的に活躍する庭園デザイナーでもあります。

禅庭(枯山水)は、石と砂という極限まで少ない要素で大自然を表現する「引き算の美学」の結晶です。

不要なものを削ぎ落とし、余白に意味を見出す

この庭造りの哲学は、そのまま僕たちの「心の整え方」に直結しています。

本書の最大のメッセージは、自分がコントロールできないことは、潔く手放す(放っておく)という一点に尽きます。

あれもこれもと抱え込み、心身ともに疲弊している現代人にとって、この「放っておく力」は最強の自衛スキルです。

本記事では、著者が説く「放っておく力」の真髄を、本書の構成である5つの章に沿って、深く掘り下げていきます。

第1章|むやみに「関わらない」- 人間関係に心地よい「結界」を張る

第1章で焦点が当てられるのは、僕たちの悩みの9割を占めるとも言われる「人間関係」です。

著者はまず、

  • すべての人から好かれることは不可能である
  • 他人の心はコントロールできない

という冷徹な事実を、きっぱりと受け入れるよう促します。

僕たちは無意識のうちに、

職場の全員と円滑な関係を築かなければ
相手に自分の意図を100%理解してほしい

と期待してしまいます。

しかし、禅の教えでは、人はどこまでいっても「個」です。

育ってきた環境も
価値観も違う他者を完全に理解し合うこと
など

そもそも不可能なのです。

たとえば職場に、いつも不機嫌で批判的な人がいたとします。

その人の機嫌を取ろうとしたり、「なぜあんな態度をとるのか」と分析して思い悩んだりするのは、まさに相手の感情に「関わりすぎ」ている状態です。

他人の不機嫌は、その他人自身の問題であって、あなたの責任ではありません。

著者は、こうした相手に対しては挨拶などの最低限の礼儀だけは果たし、あとは心の距離を置く(放っておく)ことを推奨しています。

また、SNSの普及により、僕たちは自分とは直接関係のない人々の生活や意見にまで「むやみに関わる」ことが増えました。

他人の充実した投稿を見て焦ったり、顔も知らない誰かの攻撃的なコメントに心を痛めたりするのは、自分のテリトリーに他人の土足の侵入を許しているのと同じです。

お寺には、神聖な場所と外界を区切る「結界」があります。

人間関係においても、相手のテリトリーに踏み込みすぎず
自分のテリトリーにもむやみに人を入れない「心の結界」を張ること

この適切な距離感こそが、自分自身の心を守り、良好な関係を長く続けるための絶対条件なのです。

第2章|いちいち「気にしない」-「他人のモノサシ」から自分を解放する

第2章のテーマは、承認欲求他人の評価からの解放です。

僕たちはつい、

  • 同年代の平均年収
  • SNSのいいねの数
  • 上司からの評価

と自分を比較して一喜一憂してしまいます。

平均より上であれば優越感を抱き
下であれば強い自己嫌悪に陥る。

しかし、著者は万人の価値を測る絶対的な基準など存在しないのだから、比較すること自体が不毛であると喝破します。

他人の評価というものは、その人の気分や立場、その時々の状況によってコロコロと変わる非常に曖昧で無責任なものです。

昨日あなたを褒めた人が、明日も同じように褒めてくれる保証はどこにもありません。

そんな実体のない、不確かなものを基準にして自分の価値を決めてしまえば、一生他人の顔色をうかがい続ける「他人のための人生」を歩むことになります。

禅には本来無一物(ほんらいむいちもつ)という言葉があります。

人は本来、何も持たずに裸で生まれ、何も持たずに死んでいく。

地位も名誉も、財産も、他者からの評価も、死ぬときには何一つ持っていくことはできないのだから、執着しても仕方がないという教えです。

いちいち他人の言動や世間の常識を気にするのではなく、

  • 自分はどう生きたいのか
  • 何をしているときに喜びを感じるのか

という自分自身の確固たる「内なるモノサシ」を持つこと

それができれば、周囲の雑音は自然と耳に入らなくなり、圧倒的な心の平穏が訪れると本書は教えてくれます。

第3章|やたらに「反応しない」- 情報の濁流から抜け出す「スルー力」

現代は、手元のスマートフォンから絶え間なく情報が流れ込んでくる「情報過多」の時代です。

第3章では、こうした外部刺激に対する処方箋が示されます。

  • LINEのメッセージが来たら「すぐに返信しなければ(即レスしなければ)」と焦る。
  • タイムラインに流れてきたネガティブなニュースを見て、自分には関係のないことなのに強い怒りや悲しみを感じる。

これらはすべて、外部からの刺激に対して「やたらに反応してしまっている」状態です。

僕たちの脳は、こうした絶え間ない通知や情報によって、常に興奮状態に置かれ、深く疲労しています。

著者は、心を守るためには意識的に「情報の入り口をふさぐ」時間を持つことが不可欠だと警告します。

禅の世界には放下著(ほうげじゃく)という言葉があります。
これは「執着を捨て去れ、手放せ」という意味です。

世の中には、自分が知らなくても自分の人生に全く影響を与えない情報が山のように溢れています。

芸能人のスキャンダルも、遠い国の政治家の失言も、あなたの明日の生活を変えることはありません。

それらにいちいち感情を揺さぶられるのは、自分の貴重な時間とエネルギーの無駄遣いです。

自分にとって本当に必要な情報だけを主体的に選び取り
それ以外はノイズとしてスルーする(放っておく)

夜寝る前の数時間はスマートフォンを見ない
休日はデジタルデバイスから離れる

といった具体的な行動を通じて、情報に対して「反応しない」練習を積むことが、現代を心穏やかに生き抜くためには絶対に欠かせないスキルなのです。

第4章|無駄に「疲れない」-「いま、ここ」に全集中する禅の知恵

第4章では、自分自身を苦しめる最大の敵、「ネガティブな思考の堂々巡り」から抜け出す方法が解説されます。

人が精神的に深く疲弊する最大の原因は、実は目の前の出来事そのものではなく、自分の頭の中で作り出した「妄想」にあります。

具体的には、

「変えられない過去」をいつまでも悔やむこと
「まだ起きていない未来」を過剰に憂うことです。

  • あの時、あんなミスをしなければ…
  • もし明日のプレゼンで失敗して、評価が下がったらどうしよう…

こうした思考は、いくら続けても結論が出ることはなく、ただただ不安を増幅させ、心を疲労させるだけです。

ここで著者が提示するのが、禅の即今、当所、自己(そっこん、とうしょ、じこ)という極めて実践的な教えです。

これは「今、この場所で、自分がやるべきことに全力を尽くす」という意味です。

僕たちはタイムマシンに乗って過去をやり直すことも、水晶玉で未来を正確に予測することもできません。

僕たちが唯一コントロールできるのは、「今の自分の行動」だけなのです。

過去の失敗は「良い教訓になった」と割り切り、
未来の不安は「その時になったら考えよう」と放っておく。

そして、目の前にある今日の仕事、今日の食事、今日の家族との会話に100%の意識を向ける(マインドフルネスの状態を作る)。

「人事を尽くして天命を待つ」の精神で、自分にできるベストを尽くしたら、あとは結果を手放す。

この思考法を身につけるだけで、脳の無駄な疲れは驚くほど軽減されます。

第5章|無理に「白黒つけない」-「グレーゾーン」を受け入れる大人の寛容さ

最後の第5章では、物事を「善か悪か」「正解か不正解か」「味方か敵か」という二元論で判断しようとする現代人の傾向に警鐘を鳴らします。

SNSの炎上などを見ればわかるように、現代は「少しでも間違った者」を徹底的に叩き、白黒を明確につけようとする不寛容な社会になりつつあります。

しかし世の中の大半の事柄は、はっきりと白黒つけられるものではありません。
立場が変われば正義も変わり、時代が変われば常識もひっくり返ります。

それなのに、自分の価値観や正義感だけを絶対的な「正解」だと信じ込み、他人を厳しくジャッジしようとするから、衝突が生まれ、結果的に自分自身が生きづらさを感じてしまうのです。

著者は、人生には絶対的な幸も不幸もないと語ります。

禅の教えでは、あらゆる物事は常に変化し続ける(諸行無常)と考えます。

たとえば、リストラされたことを「人生の終わり」と捉えるか、「新しいキャリアに挑戦する絶好のチャンス」と捉えるかは、その人の心の持ちよう次第です。

出来事そのものに色はついておらず、色を塗っているのは自分の心なのです。

だからこそ、一つの考え方や結果に固執せず、「そういう考え方もあるよね」「今は答えを出さなくても、まあいいか」と、曖昧なグレーゾーンを許容する心の広さが重要になります。

無理に白黒をつけようとせず、分からないものは分からないままに「放っておく」。

この心の「余白(遊び)」を持てる人こそが、変化の激しい時代を最もしたたかに、そして豊かに生き抜くことができるのです。

まとめ|「放っておく力」がもたらす究極の自由

枡野俊明さんの『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』は、決して「世の中のすべてに無関心になれ」「人生を投げやりに生きろ」と推奨している本ではありません。

その真意は全く逆です。

世の中の「自分にはコントロールできないこと(他人の心、他人の評価、過去の失敗、未来の不安、無関係な情報など)」への執着をスッパリと手放し、放っておく。

それはつまり、「自分の人生において本当に大切にすべきもの(今の自分の行動、身近な人との時間)」に100%のエネルギーを注ぐための、究極の集中力の高め方なのです。

全5章を通じて一貫して語られているのは、禅の思想に基づいた「心の引き算」の美学です。

僕たちはこれまで、資本主義社会の中で「もっとつながりを」「もっと情報を」「もっと高い評価を」と、足し算ばかりを繰り返して、気づけば一人では背負いきれないほど重い荷物を背負い込んできました。

本書は、その重い荷物を一つずつ降ろし、本来の身軽な自分を取り戻すための具体的なアプローチを教えてくれます。

  • 人間関係に疲労を感じている人
  • 他人の目が気になって自分のやりたいことに一歩を踏み出せない人
  • 情報過多で常に頭の中がざわついている人

そんな現代のすべてのビジネスパーソンにとって、本書の「ドライに放っておく」という提案は、冷たいどころか、心をふわりと軽くしてくれる極上の癒しとなるはずです。

「放っておいていいこと」は、勇気を持って放っておく。
そして、「いま、ここ」に全力で向き合う。

このシンプルな禅の真理を日常の習慣に取り入れるだけで、仕事のパフォーマンスも、日々の人間関係も、驚くほどスムーズに回り始めることでしょう。

  • 心がざわついたとき
  • プレッシャーに押しつぶされそうになったとき

何度でも読み返して心のチューニングをしたくなる、まさに現代人のための「心の常備薬」と言える大名著です。

仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫) [ 枡野 俊明 ]

価格:847円
(2026/2/19 17:55時点)

📚 書評日記シリーズ|人生に効く本だけ、集めました

読書は、知識だけじゃなく“生き方”も整えてくれる。

このシリーズでは、僕自身が読んで心動かされた本、明日からの行動が変わった本だけを、厳選して紹介しています。

今の気分に合いそうな一冊があれば、ぜひ読んでみてください👇


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