📘 この企画について
「毎日読書、人生に効く書籍紹介」は、ストイックに毎日一冊、本気で選んだ“人生に効く本”を紹介する連載企画です。
仕事・習慣・副業・自己成長に効く一冊を、実践的な視点で深掘りしています。

こんにちは!

どうも、マイケルです!

この書籍はこんな人におすすめ!
  1. 「脳内会議」が24時間止まらない人
    寝る前やリラックスしたい時でも、無意識に今日の反省や明日の不安をぐるぐると考え続けてしまい、脳が常にオーバーヒート気味の方。
  2. 「正解」を探しすぎて動けなくなっている人
    「失敗したくない」という思いが強く、リサーチや分析に時間をかけすぎて、結局最初の一歩が踏み出せない完璧主義に近い方。
  3. 感情のアップダウンに振り回されやすい人
    嫌なことがあると、その感情を分析しようとして余計に深みにはまり、落ち込みが長引いてしまうメンタルを安定させたい方。
  4. 「足し算」の自己啓発に疲れてしまった人
    「もっとスキルを」「もっとポジティブに」という教えに疲れ、今の自分を否定せずに「ただ楽になりたい」と切実に願っている方。
  5. 直感やインスピレーションを信じたい人
    論理(ロジック)だけで物事を判断することに限界を感じており、もっと軽やかに、自分の奥底から湧き出る声に従って生きたい方。

どれか1つでも当てはまるなら、

この本の中に、あなたの悩みを軽くするヒントがきっとあります。

第35回に紹介する書籍はこちら。

考えすぎない練習 [ ジョセフ・グエン ]

価格:1760円
(2026/2/18 21:29時点)

脳のノイズを消し、心の自由を取り戻すためのマニュアル

僕たちは、1日に数万回もの思考を繰り返していると言われています。

  • 明日のプレゼン、失敗したらどうしよう
  • あの時、あんなこと言わなきゃよかった
  • 自分はなんてダメなんだろう

こうした「考えすぎ」は、僕たちのエネルギーを奪い、心をジワジワと蝕んでいきます。

ジョセフ・グエンさんが本書で提唱するのは、極めてシンプル、かつ破壊的なまでに強力な真理です。

それは、苦しみの原因は、出来事そのものではなく、自分の『考え(思考)』にあるということです。

この書評では、本書がなぜこれほどまでに人々の心を打つのか、その核心に迫ります。

1.「思考(Thought)」と「考えること(Thinking)」の決定的な違い

本書の最も重要な柱は、思考(Thought)」と「考えること(Thinking)を明確に区別している点にあります。

ここを理解するだけで、読者の世界観はガラリと変わるはずです。

「思考(Thought)」とは何か

「思考」とは、ふとした瞬間に脳裏をよぎる単なるデータやイメージのことです。

これは空に浮かぶ雲のようなもので、私たちがコントロールできるものではありません。

いわば、生命の副産物として自然に湧き上がってくるものです。

「考えること(Thinking)」とは何か

一方で「考えること」とは、湧き上がってきた「思考」に対して、私たちが意識的に(あるいは無意識に)「執着」し、「分析」し、「ジャッジ(判断)」を加えるプロセスを指します。

  • なぜあんなことが起きたのか?
  • 次は何をすべきか?

と深掘りしていく行為そのものです。

  • 本書の核心
    私たちを苦しめるのは「思考」そのものではなく、その思考をこねくり回す「考えること」という行為である。

比較表|あなたの脳内で起きていること

特徴思考 (Thought)考えること (Thinking)
性質受動的・自然発生能動的・意識的(執着)
負荷ゼロ(ただ流れる)高い(エネルギーを消耗する)
結果インスピレーションの源ストレス、不安、後悔
「雨が降っているな」「雨のせいで予定が台無しだ。運が悪い。」

2. なぜ私たちは「考えすぎて」しまうのか?

グエンさんは、人間がなぜこれほどまでに「考えること」を止められないのか、その心理的メカニズムを解き明かします。

エゴ(自我)の防衛本能

僕たちの「エゴ」は、常に自分を守ろうとしています。

未来を予測し、過去を分析することで、未知の恐怖をコントロールしようとするのです。

しかし、皮肉なことに、「コントロールしようとする努力」こそが、さらなる不安を生み出すというループに陥ります。

「考える=賢い」という思い込み

僕たちは教育過程を通じて、「よく考えることが正しい」「分析こそが解決の鍵だ」と教え込まれてきました。

しかし、メンタルヘルスの領域においては、この「分析」こそが毒になります。

感情を分析しようとすればするほど、その感情は増幅され、出口のない迷路に入り込んでしまうのです。

3.「感情」はあなたの「思考の状態」を示すモニターである

本書のもう一つの画期的な視点は、「感情の役割」についての解釈です。

多くの人は、「嫌なことが起きたから、嫌な気分になる」と考えます。
しかし、グエンさんはこれを否定します。

あなたの今の気分は、出来事の内容ではなく、あなたが今どれだけ『考えて(Thinking)』いるかのバロメーターである

と説くのです。

  • 気分が良いとき
    脳のノイズが少なく、思考のループに陥っていない状態。
  • 気分が悪いとき
    脳が「考えすぎ」によってオーバーヒートしている状態。

つまり、イライラしたり悲しくなったりしたときは、「その問題を解決しようと考える」のではなく、「今、自分は考えすぎているんだな」と気づき、考えるのをやめるサインとして受け取ればいいのです。

4.「考えない」ための実践|どうやって思考を止めるのか?

「考えるのをやめなさい」と言われて、すぐにやめられるなら苦労はしません。

グエンさんは、本書の中で具体的な「練習」方法をいくつか提示しています。

①「思考」にラベルを貼る

何かに悩んでいる自分に気づいたら、「今、自分は『考えている』な」と客観的にラベルを貼ります。

これだけで、思考と自分の間に距離(スペース)が生まれます。

② 五感に戻る

思考は常に過去」か「未来にあります。

「今この瞬間」には、思考は存在できません。

  • 風の音
  • コーヒーの香り
  • 足の裏の感覚

こういった五感に意識を向けることで、強制的に「考えること」を中断させます。

③ インスピレーション(直感)を待つ

問題解決が必要なときこそ、あえて考えるのをやめます。

脳をリラックスした状態(ノン・シンキング)に置くと、脳の奥底からふとした瞬間に「答え」が降ってくることがあります。

これがグエンさんの言うインスピレーションです。

5. 本書の魅力|なぜ「万人受け」するのか?

この本が特定の層だけでなく、ビジネスパーソンから主婦、学生まで幅広く支持されている理由は3つあります。

① 宗教色がないのに精神的

内容自体は「禅」や「マインドフルネス」に近いものがありますが、専門用語や宗教的な教義は一切出てきません。

非常に現代的で、ロジカルな言葉で語られているため、スピリチュアルに抵抗がある人でもスッと腑に落ちます。

② 圧倒的な「引き算」の美学

世の中の自己啓発本の多くは、「もっとポジティブに考えよう」「こう行動しよう」という「足し算」のアドバイスです。

しかし本書は、「ただ、やめるだけ」という「引き算」を推奨しています。

何かを頑張る必要がないというメッセージが、疲れ切った現代人の心に優しく響きます。

③ 短く、読みやすい

グエンさんの文章は非常に簡潔です。

一章一章が短く、どこから読んでも気づきが得られる構成になっています。

読書が苦手な人でも、パラパラとページをめくるだけで心が軽くなるような工夫がなされています。

6. 注意すべきポイント

あえてこの本に「注意点」をつけるならば、それは論理的解決が必要な場面との区別です。

仕事のタスク管理や、物理的な故障の修理、数学の問題など、論理的思考(Thinking)が必要な場面は確かに存在します。

本書の教えを極端に解釈して「一切何も考えてはいけない」と思い込んでしまうと、日常生活に支障が出るかもしれません。

しかし、著者が救おうとしているのは、あくまで「自分自身を苦しめるためだけの不要な思考」です。

この区別さえしっかりできていれば、本書は最強の武器になります。

まとめ|あなたはもう、苦しまなくていい

『考えすぎない練習』を読み終えたとき、あなたはきっと、肩の荷がふっと軽くなるのを感じるはずです。

僕たちは、幸せになるために何かを手に入れる必要も、自分を変える必要もありません。

ただ、「自分を苦しめている犯人は、自分の中の『考えすぎ』だった」と気づき、その手を離すだけでいいのです。

もしあなたが今、暗いトンネルの中にいるような気分なら、そのトンネルを作っているのは他ならぬあなたの「思考」かもしれません。

この本は、そのトンネルから抜け出すための出口ではなく、「そもそもトンネルなんて存在しなかった」という事実に気づかせてくれる一冊です。

ジョセフ・グエンさんの言葉を借りれば、僕たちの本来の状態は「愛と平和と喜び」に満ちたものです。

そこを遮っている雲(考えすぎ)を払いのけるだけで、太陽はいつでもそこにあります。

「最近、疲れが取れない」「いつも不安で仕方ない」という方は、ぜひ一度この本を手に取ってみてください。

5,000文字の解説を読み進めるよりも、本書のたった一行が、あなたの人生を劇的に変えるかもしれません。

思考は道具であり、主人ではない。

この感覚を掴んだとき、あなたの新しい人生が始まります。

考えすぎない練習 [ ジョセフ・グエン ]

価格:1760円
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