📘 この企画について
「毎日読書、人生に効く書籍紹介」は、ストイックに毎日一冊、本気で選んだ“人生に効く本”を紹介する連載企画です。
仕事・習慣・副業・自己成長に効く一冊を、実践的な視点で深掘りしています。

こんにちは!

どうも、マイケルです!

私たちは「お金」の正体を知らない

  • 「もっと資産を増やさなければ」
  • 「将来のために貯金しなければ」

投資日記を書いている僕自身を含め、現代を生きる多くの人々がこの「お金の強迫観念」に突き動かされています。

しかし、日々チャートを眺め、資産残高の増減に一喜一憂する中で、僕たちはある根源的な問いを忘れてはいないでしょうか。

そもそも、お金とは一体何なのか?

この問いに対し、元ゴールドマン・サックスの金利トレーダーという「お金の最前線」にいた田内学氏が、物語形式でその答えを綴ったのが本書『きみのお金は誰のため』です。

本書は、単なる経済の解説書ではありません。

僕たちが無意識に縛られている「お金の呪縛」を解き放ち、社会を、そして隣人を愛するための「魔法の杖」のような一冊です。

本記事では、本書が提示する衝撃的なパラダイムシフトを深掘りし、投資家として、そして一人の人間として、私たちがどのように生きるべきかを考察します。

この書籍はこんな人におすすめ!
  1. 「資産残高が増えても、将来の不安が消えない」投資家
    「老後2000万円問題」などの数字に追われ、投資が「安心を得るための義務」になっている方へ。
    お金を「蓄えるべきもの」から「社会を回すためのチケット」へと視点を変えることで、心の底からの安らぎが得られます。
  2. 「自分の仕事が誰の役に立っているか」見失いそうなビジネスパーソン
    日々の業務が単なる「給料を得るための苦行」に感じている方へ。
    本書を読むと、自分の労働が社会のどこに「贈与」され、誰を支えているのかという仕事の誇りを再発見できます。
  3. 経済や社会の仕組みを「数式なし」で本質的に理解したい人
    難しい専門用語やグラフは苦手だけれど、「なぜインフレが起きるのか」「なぜ増税が必要と言われるのか」といった社会のリアルを知りたい方。
    中学生の主人公と一緒に、物語を通じてストンと腑に落ちる体験ができます。
  4. 反応しない練習』など、メンタルケアや自己啓発を重視している人
    お金に対する執着や焦りは、実は「お金の正体」を知らないことから来る妄想かもしれません。
    心を整えることと、お金の仕組みを知ることは表裏一体であることに気づかされます。
  5. 大切な子供や部下に「生きた経済」を伝えたい教育者・親世代
    「勉強して良い会社に入って稼ぎなさい」という言葉以上の、もっと本質的な「豊かに生きるための知恵」を贈りたい方。
    世代を超えて語り合える共通言語が手に入ります。

どれか1つでも当てはまるなら、

この本の中に、あなたの悩みを軽くするヒントがきっとあります。

第22回に紹介する書籍はこちら。

きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 [ 田内 学 ]

価格:1650円
(2026/2/5 21:26時点)

漫画 きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 [ 田内学 ]

価格:1650円
(2026/2/5 21:26時点)

なぜ今、この本を手に取るべきなのか

“お金があれば幸せ” という幻想の崩壊

「投資日記」を綴っている読者の皆さん、そして僕自身に問いかけたいことがあります。

僕たちは日々、インデックス投資の利回りを計算し、高配当株の権利確定日をチェックし、1円でも多く資産を増やすことに心血を注いでいますがこれはなぜでしょうか?

その答えの多くは「将来の不安を消したいから」という一点に集約されるはずです。

「資産が1億円あれば安心だ」
「不労所得があれば自由になれる」

こう信じて疑わずに突き進む毎日。

しかし、ふとした瞬間に、数字が増える喜びよりも、数字が減ることへの恐怖や、いつまで経っても消えない焦燥感に支配されてはいないでしょうか。

私たちが陥っているのは、「通帳の数字=安心感」という名の強力な罠です。

本書の『きみのお金は誰のため』は、そんな僕たちの視点を、冷たい数字の並ぶスクリーンから、その裏側でうごめく温かい「人間」の営みへと強引に引き戻してくれます。

物語形式が生む共感と没入感

本書の特筆すべき点は、これが小難しい数式や経済理論の羅列ではなく、極上のエンターテインメント小説として描かれていることです。

土砂降りの雨の日、中学2年生の優斗が逃げ込んだ洋館。
そこで出会った、謎の投資家「ボス」と、美しい女性・七海。

この3人の対話を通じて、読者は優斗の目線で「お金の正体」を学んでいきます。

教科書的な知識として「経済」を学ぶのではなく、自分の価値観が音を立てて崩れ、再構築されるプロセスを体験する。

本書を読み終えたとき、皆さんはきっと、今まで見ていた街の景色が、まるで別の色に塗り替えられたような感覚を覚えるはずです。

本書の核心『お金の「3つの誤解」を解く』

本書の心臓部は、ボスが語る「お金にまつわる3つの誤解」に集約されています。

これを理解するかしないかで、皆さんの投資人生、ひいては人生そのものの幸福度が決まると言っても過言ではありません。

お金は「価値」そのものではない

僕たちは無意識に、1万円札そのものに「1万円分の価値」が宿っていると考えています。

しかし、それは大きな錯覚なんです。

ボスは優斗に、そして僕たちに衝撃的な問いを投げかけます。

無人島に100億円持って漂流したとして、その100億円に価値はあるか?

答えは、絶望的なまでに「ノー」です。

喉が乾いたときに100億円を差し出しても、水は出てきません。
お腹が空いて札束を噛み締めても、空腹は満たされません。

お金はあくまで「何かと交換できるチケット」に過ぎないのです。

チケットの価値を担保しているのは、お金そのものではなく、そのチケットを受け取って「代わりに動いてくれる誰か」の存在です。

僕たちが投資で増やそうとしているのは、実は「価値」そのものではなく、将来誰かに何かをさせるための「命令権」の断片なのです。

この本質を忘れて数字だけを追いかけることは、行先のない切符を必死に集めているようなものかもしれません。

お金で解決できることは「誰かが働いてくれている」ということ

「お金を払えば解決する」

この現代社会の合言葉は、非常に傲慢な響きを孕んでいます。

僕たちが支払う対価の先には、必ず誰かの「労働」があり、その労働には誰かの「人生の時間」が溶け込んでいます。

例えば、一杯のコーヒー。

僕たちが数百円を払うとき、その裏にはコーヒー豆を育てた農家がいて、海を越えて運んだ船員がいて、豆を焙煎した職人がいて、そして今、目の前で笑顔でカップを差し出す店員さんがいます。

「お金を払う=誰かに命令している」

この視点の転換は、僕たちの生活を劇的に変えます。

消費とは、誰かの時間を受け取ること。
投資とは、誰かの未来を予約すること。

そう考えたとき、これまで「コスト」や「支出」としか見ていなかったものが、人間同士の尊いバトンの受け渡しに見えてくるはずです。

貯金は「社会の備蓄」ではない

これが投資家にとって、最も耳が痛く、かつ最も救いになる真実です。

「老後のために2000万円貯める」

個人レベルでは正しい戦略に見えますが、社会全体を俯瞰すると、お金を貯めても「解決しない」ことが分かります。

30年後、どれほど莫大な貯金があっても、

社会にパンを焼く人がいなければ、私たちは飢えます。
介護をしてくれる人がいなければ、私たちは孤独に倒れます。

社会を救うのは「過去の貯金」ではなく、「未来で働く人たちの労働力」

「お金さえあれば安心」という思考停止から脱却し
「どうすれば未来の働く人たちが、元気に、豊かに働ける社会を残せるか」

こんな視点を持つこと。

それこそが、真の投資家のマインドセットであると本書は語りかけています。

“投資” の本質が変わる『自己投資と社会投資』

投資日記を運営していると、どうしても「利回り」「騰落率」「配当金」といった数字に目が向きがちです。

しかし、本書を読んだ後では、それらの数字が持つ意味が180度変わります。

投資とは「誰かを応援すること」

ボスは優斗に、投資とは単にお金を増やすゲームではなく、「未来の仲間を増やすこと」だと説きます。

僕たちが株を買うという行為は、その企業の先にある「働く人々」にリソースを託すことです。

そのお金を使って、企業が新しい技術を開発し、誰かの不便を解消し、より良いサービスを生み出す。

その結果として社会全体が便利で豊かになれば、巡り巡って投資家である私たちも、より質の高いサービスを享受できるようになります。

「自分だけが儲かればいい」という近視眼的な投資ではなく、
「このお金が社会のどこを耕し、誰を笑顔にするのか」という視点を持つこと。

これこそが、資本主義の冷たさを温かな応援のエネルギーに変える唯一の方法なのです。

最強の投資は「自分への投資」と「人への贈与」

本書が提示するもう一つの真理は、「本当の資産は通帳の外にある」ということです。

もし明日、ハイパーインフレが起きてお金の価値が紙屑になったとしたら?
あるいは、金融システムが完全に崩壊したとしたら?

その時、あなたを守ってくれるのは貯金残高ではありません。

  • 自分自身のスキル(誰かの役に立つ能力)
  • 周囲からの信頼(助けてあげたいと思われる人間関係)

この2つこそが、どんな不況も奪うことのできない「最強のポートフォリオ」です。

自分が誰かのために価値を提供できる人間になること(自己投資)
そして、見返りを求めずに誰かの力になること(贈与)

これらが積み重なった「信頼」という無形の資産こそが、最も持続可能で高利回りな投資先なのです。

贈与の経済『愛と信頼が社会を回す』

“奪い合い” から “与え合い” へ

これまでの経済学の多くは「合理的経済人」を前提とし、いかに効率よく自分の利益を最大化するかを追求してきました。

しかし、ボスが語る理想の世界は、もっと「温かい」ものです。

社会は、誰かが誰かのために「贈与」することで成り立っています。

  • お母さんが作る料理
  • ボランティア活動
  • あるいは仕事以上のホスピタリティを持って接する店員さん

これらはすべて、厳密な対価以上の「贈りもの」です。

この贈与の精神が社会の「余白」を作り、私たちに心のゆとりを与えてくれます。

「奪い合い」の競争に疲弊するのではなく、「与え合い」の循環に加わること

その一歩は、日々の生活の中で誰かの働きに感謝し、自分もまた誰かのためにベストを尽くすという、ごく当たり前の日常の中にあります。

コミュニティの重要性

一人で生き残ろうとする「サバイバル」の思考は、常に孤独と隣り合わせです。

しかし、本書は「みんなで幸せになる」ための仕組みを考えろと促します。

  • 投資している企業
  • 住んでいる地域
  • 関わっているSNSのコミュニティ

これらすべての「共有物(コモンズ)」を豊かにすることが、結果として自分自身の生活を最も安全なものにします。

心に響く名言・シーンの抜粋と考察

本書には、現代を生きる私たちの胸を打つ言葉が散りばめられています。

お金の向こう側にいる人を想像しなさい

これは投資家にとっての「北極星」となる言葉です。

チャートの波形の向こうには、汗を流して働く人がいて、夢を追う経営者がいて、それを支える家族がいます。

その想像力を失ったとき、投資はただの「数字の強奪」に成り下がってしまいます。

きみの財布の中身が増えても、社会は豊かにならない。
社会が豊かになるから、きみの生活が良くなるんだ

これは「個人の貯蓄」と「社会の豊かさ」の混同を正す痛烈な一言です。

僕たちが本当に望んでいるのは、札束の山に囲まれることではなく、清潔な街で、美味しいものを食べ、安心して医療を受けられる生活です。

そのためには、自分のお金が増えること以上に、社会全体が健全に機能していることの方が圧倒的に重要なのです。

まとめ|読み終えた後の “視界の変化”

この長い書評をここまで読んでくださった皆さんは、もう以前の皆さんではありません。

コンビニのレジで支払うとき、単に「商品を買い、代金を払った」だけではなく、「この店を維持してくれている人たちに、感謝のチケットを渡した」と感じるようになるはずです。

また通帳の数字が増えるのを見て、「これで安心だ」と安堵するのではなく、「この力をどう使って、より良い未来を応援しようか」とワクワクするようになるはずです。

「お金に使われる人生」から「お金を道具として使い、社会を豊かにする人生」へ

田内さんが『きみのお金は誰のため』で投げかけたメッセージは、僕たちが本来持っていたはずの「優しさ」と「誇り」を取り戻すための叫びでもあります。

投資は、孤独な作業ではありません。

それは、まだ見ぬ未来の仲間たちと手を繋ぎ、より良い世界を創り上げるための、最高にクリエイティブな活動なのです。

皆さんの人生が、明日からより温かく、より希望に満ちたものになることを願って。

次は、あなたが「誰かのために」動く番です。

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📚 書評日記シリーズ|人生に効く本だけ、集めました

読書は、知識だけじゃなく“生き方”も整えてくれる。

このシリーズでは、僕自身が読んで心動かされた本、明日からの行動が変わった本だけを、厳選して紹介しています。

今の気分に合いそうな一冊があれば、ぜひ読んでみてください👇


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