
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
こんにちは!
どうも、マイケルです!
目次
数字に心を奪われる危うさ
- 「今日は資産がプラス5万円だ!」
- 「昨日より10万円減っている…」
投資を始めたばかりの人が、資産額や損益の変動に一喜一憂してしまうのは自然なことです。
スマホを開けば、投資アプリがリアルタイムで資産状況を表示してくれる。
数字は常に目に飛び込んでくる存在です。
しかし、この「数字依存」は、投資の継続を妨げる最大の敵でもあります。
今回のテーマは「数字に惑わされない視点」。
僕たちが本当に大事にすべきは「資産額」ではなく「投資習慣」だということを、改めて深く掘り下げていきましょう。
なぜ人は数字に惑わされるのか
投資初心者が「数字」に心を奪われる背景には、いくつかの心理的要因があります。
- 損失回避バイアス
人間は「利益の喜び」よりも「損失の痛み」を強く感じる生き物です。
たとえ資産が年間で+50万円だったとしても、昨日から今日で−5万円減っていれば、それだけで落ち込む。これが人間の脳の仕組みです。 - 即効性を求める心理
「すぐに成果が見たい」という衝動が、毎日の資産チェックにつながります。
ですが投資は本来“長期戦”。一日の数字に意味はほとんどありません。 - 他人との比較
SNSやメディアでは「資産1億円達成!」といった情報が飛び交います。
それを目にすると、自分の数字が小さく感じられ、焦燥感に駆られやすくなるのです。
これらの心理作用に飲み込まれると、投資が「数字に支配されるゲーム」になってしまいます。
資産額は“結果”でしかない
ここで強調したいのは「資産額はコントロールできない」という事実です。
相場に左右される数字
株式市場は毎日、世界情勢・金利・企業業績・為替など、僕たちの力では動かせない要素で揺れ動きます。
その結果、昨日の資産額と今日の資産額が数万円〜数十万円単位で変わるのは“当たり前”のこと。
つまり資産額を毎日見ても、それは「コントロールできない数字を眺めている」だけにすぎません。
本当にコントロールできるのは習慣
逆に僕たちが唯一コントロールできるの物事は、、、
- 毎月いくら積み立てるか
- どのタイミングで投資するか
- どんなルールで継続するか
これらの「習慣」はコントロール下におけるはずです。
結果として資産額は必ず後からついてきます。
だからこそ、数字よりも習慣にフォーカスする必要があるのです。
習慣を軸にすればブレない投資になる
投資で成果を出す人と途中で脱落する人の分岐点は「習慣化できたかどうか」です。
習慣化の3つのメリット
- 心の安定
毎日資産額を見なくても「自分は積み立てを続けている」という安心感が心を支えます。 - 継続力の確立
「投資=毎月自動で引き落とされるもの」という仕組みを作れば、辞める理由がなくなります。 - 複利効果の最大化
小さな積み立ても10年、20年と積み重なれば雪だるま式に資産を増やします。
習慣化の具体例
例えば、、、
「毎月1日になったら積立金額をノートに記録する」
あるいは
「給料日の翌日に投資額を必ず振り分ける」
こうした小さな行動の積み重ねが、大きな安定を生むのです。
実践アドバイス:数字から習慣へ視点を変える方法
では、どうすれば数字の呪縛から逃れて習慣に意識を向けられるのか。
実践的な方法を紹介します。
資産チェックは月1回だけにする
毎日の資産確認は感情を乱す最大の要因。
思い切って「月末に1回だけ確認」と決めてしまいましょう。
月1回なら短期のノイズに左右されず、長期的な傾向が見えてきます。
習慣の達成を評価軸にする
「今日は資産が増えたか減ったか」ではなく、
「今月も予定通り積み立てられたか」で自分を評価する。
この視点を持つだけで、投資が“習慣のゲーム”に変わります。
投資ノートで習慣を可視化する
ノートやアプリに「今月の積立完了」と記録していくと、自己効力感が高まります。
数字ではなく「積立実績の積み重ね」が、自分の投資を支える軸になります。
まとめ
数字に翻弄される投資家か、習慣を信じる投資家か
投資を始めたばかりの頃、多くの人は「資産額の増減」を毎日のように気にしてしまいます。
しかし、日々の数字は相場の気まぐれに過ぎず、僕たちがどうにかできるものではありません。
むしろ資産額を追いかける習慣は「感情の乱高下」を生み、長期投資の最大の敵になります。
逆に「毎月の積立を継続する」という習慣を持てた人は、数字に一喜一憂せず、10年後・20年後に大きなリターンを手にできます。
つまり、投資で成果をつかめるかどうかは「数字に目を奪われるか」「習慣を積み上げられるか」の分かれ道です。
今日、資産額がマイナスでも関係ない。
大事なのは「今日も積み立てを続けられたか」です。
投資の本質は「結果」ではなく「継続」
そして継続を支えるのが「習慣」です。
この視点を持ち続けられた人だけが、複利という最強の味方を得ることができるのです。
次回予告
『“お金以外”のリターンを考える|投資が人生にもたらす副産物とは?』
次回の投資講義は
『“お金以外”のリターンを考える|投資が人生にもたらす副産物とは?』
をテーマにお届けします。
投資の魅力は、資産を増やすことだけではありません。
毎月の積立を通じて「計画性」を磨き、相場の荒波に耐えることで「忍耐力」を育て、未来に向けて淡々と行動する「習慣力」を養う。
実はこれらの力こそが、人生のあらゆる場面で活かされる“本当のリターン”なのです。
お金はもちろん大切ですが、投資から得られる最大の価値は「自分自身の成長」かもしれません。
次回はその“投資の副産物”にフォーカスし、資産形成を超えた人生の広がりを一緒に考えていきましょう。
資産は揺れる
でも習慣は裏切らない
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
- 【第1回】NISAってなに?
- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
- 【第12回】長期投資はなぜ最強か?
- 【第13回】習慣としての投資
- 【第14回】積立額の正解とは?
- 【第15回】出口戦略の基本
- 【第16回】資産の取り崩し戦略
- 【第17回】『ライフ資産』の築き方
- 【第18回】投資の『ゴール設定』
- 【第19回】年齢別の投資戦略
- 【第20回】リスク許容度の見極め方
- 【第21回】下落相場で買える人のメンタル設計
- 【第22回】株価は見るべきか?
- 【第23回】ニュースに惑わされない
- 【第24回】相場に振り回されない『継続力』
- 【第25回】やめたくなる日の処方箋
- 【第26回】感情に強くなる投資マインド
- 【第27回】暴落相場での冷静力
- 【第28回】回復相場での立ち回り方
- 【第29回】天井圏の見極め方
- 【第30回】下げ相場の入り口を見極める方法
- 【第31回】リバウンド相場の見極め方
- 【第32回】買い場を見極めるための思考法
- 【第33回】底値戦略の活かし方
- 【第34回】キャッシュポジションの極意
- 【第35回】資産配分の黄金比率
- 【第36回】リバランスの極意
- 【第37回】利益を伸ばすリバランス戦略
- 【第38回】成長投資枠でのリバランス活用法
- 【第39回】リバランスを自動化する方法
- 【第40回】複利の正体とは?
- 【第41回】長期投資と複利の関係
- 【第42回】長期投資を続けるための実践法
- 【第43回】心を整えて継続する力
- 【第44回】恐怖をチャンスに変える逆転思考
- 【第45回】投資を“生活習慣”にする方法
- 【第46回】不安と欲望に揺れない思考法
- 【第47回】情報断食のすすめ
- 【第48回】感情に振り回されない投資ノート
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- 【第50回】投資が人生にもたらす副産物とは?【次回予告】
📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。
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