投資日記

投資初心者のための講義 – 第37回 -『利益を伸ばすリバランス戦略|タイミングと頻度の極意』【投資日記#40】

📘投資初心者のための講義シリーズ

このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。

~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~

利益は待つだけじゃ増えない。

動かすことで、資産は加速する。

「リバランスって、資産配分を守るだけじゃないの?」

こんにちは!

どうも、マイケルです!

前回は「リバランスの極意」として、ポートフォリオを安定させるための守りの手法を解説しました。

資産配分を一定に保つことは、長期投資の安定性に直結します。

しかし、長期投資家の中には「守りのリバランス」だけでは物足りないと感じる人もいます。

特に、相場が大きく動いた局面では、「このチャンスを利益拡大に活かせないのか?」という発想が生まれるでしょう。

そこで今回は、リバランスを資産を守る盾から、利益を伸ばす剣へ変える方法

すなわち、攻めのリバランス戦略を、タイミングと頻度の観点から深掘りします。

守りから攻めへ──「攻めのリバランス」とは

通常、リバランスは「崩れた配分を元に戻す」だけの作業と捉えられます。

例えば

株式70%・債券30%のポートフォリオが、株価上昇で株式80%に偏った場合、株を売って債券を買い戻す。

これが守りのリバランスです。

しかし、攻めの視点ではもう一歩踏み込みます。

それは、値上がりした資産の一部を利確し、その資金を今後の成長が見込める資産に移すことです。

  • 株が急騰したら一部利確し、まだ割安な株や新興国市場に回す
  • 高リスク資産で得た利益を、安全資産や安定成長株に移して守りを固めつつ将来の種をまく

この考え方は「勝ち続ける馬に全てを賭ける」のではなく、「勝ち馬から利益を刈り取り、次の馬を育てる」戦略に近いです。

タイミングの極意

リバランスの最大の課題は「いつやるかです。

攻めのリバランスにおいて有効なのは、定期的な見直し相場変動時の機動対応の両立です。

(1) 定期型(年1〜2回)

(2) 機動型(大幅変動時)

頻度の見極め

攻めのリバランスは頻度を上げすぎると逆効果になります。

  • 手数料やスプレッドコストが増える
  • 頻繁な利確で複利効果が減少
  • 相場の短期的なブレに振り回される

ベストな頻度

  • 基本は年1〜2回の定期型+相場急変時の臨時対応。
  • 新NISAの非課税枠であれば、課税リスクがないため臨時対応をやや増やしてもOK。

実践のコツ

攻めのリバランスを成功させるには、以下の3ステップが効果的です。

① 数字でルール化

  • 「特定アセットが20%以上動いたら検討」
  • 「株式比率が目標から±5%以上ずれたら実行」

② 小出し戦略

  • 全額ではなく、上昇分・下落分の一部のみ動かす。
  • 精神的負担を減らし、タイミング分散にもつながる。

③ 再投資先の厳選

  • 利益移動先は必ず長期成長見込みのある資産に絞る。
  • 流行だけで選ばず、ファンダメンタル(経済成長・企業収益)を重視。

まとめ

守りのリバランスは資産配分を守り、リスクを抑えるための必須戦略です。

一方、攻めのリバランスは利益を刈り取り、その資金を成長分野に再投資することで、長期リターンを底上げできます。

今回の要点は次の3つです。

  1. 定期型+機動型の組み合わせで、安定性と利益機会の両立を図る。
  2. 頻度は多すぎず、機会を逃さないルールを明文化する。
  3. 再投資先は成長が見込めるアセットに限定し、複利効果を維持する。

攻めのリバランスは、守りのリバランスを理解している人だけが使える“次のステージ”の戦略です。

焦らず、ルールを固めてから実践に移しましょう。

次回予告

成長投資枠でのリバランス活用法|非課税メリットを最大化する戦略

次回は「成長投資枠でのリバランス活用法」を解説します。

新NISAの成長投資枠は非課税で運用できるため、リバランス戦略の柔軟性が飛躍的に高まります。

どのアセットをどう動かせば、非課税メリットを最大限活かせるのか?

守りと攻めをバランスよく組み合わせた、成長投資枠専用のリバランス戦略を事例付きでお届けします。

守るだけじゃ終わらせない

攻めの一手で、資産は生き物のように成長する。

📚 投資初心者のための講義シリーズ

初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇


📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。

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