
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
「いくら貯めても、“目的地”がなければ彷徨うだけだ。」
こんにちは!
どうも、マイケルです!
前回は「ライフ資産」という考え方を通して、“お金以外に積み上げるべき資産”についてお話しました。
今回は、そんな投資の行き先。
つまり、「ゴール設計」について掘り下げていきます。
- 僕たちは、なぜお金を積み立てるのでしょうか?
- 何のために投資をしているのでしょうか?
多くの人は
- 「老後が不安だから」
- 「将来に備えるために」
と言います。
でも、そうやって漠然と投資を始めたものの、いつの間にか“投資すること自体”が目的になってしまっている人も多い。
これは、旅の目的地を決めずに走り続けているようなものです。
今回のテーマは、お金の「増やし方」ではありません。
- 「どう使うか」
- 「どう生きたいか」
人生100年時代のゴール設計を、一緒に考えていきましょう。
目次
投資のゴールは“人生設計”の一部である
投資というと、「金融商品を買って増やすこと」ばかりが語られます。
でも、本質はそこではありません。
投資とは、「未来の自分の時間・選択肢・自由を買う行為」です。
つまり、投資とはあくまで人生を豊かにするための手段。
そして、人生を豊かにするためには、「どんな未来を望んでいるのか?」というゴールの明確化が欠かせないのです。
- 65歳で仕事を辞めたいのか?
- 家族と過ごす時間を増やしたいのか?
- 週3だけ働いて、自分の時間を確保したいのか?
こうしたライフスタイルのビジョンこそが、投資のゴールを決定づけます。
だからこそ、“どんな人生を送りたいか”を言語化しないまま、資産形成を始めてはいけないのです。
「老後資金◯千万円」の罠
ネットや書籍では、「老後に必要な金額は2,000万円〜3,000万円」といった話がよく出てきます。
この数字に焦って投資を始めた人も多いでしょう。
でも、本当にその金額が必要なのでしょうか?
実際の必要額は、人によって全く違います。
例えば
- 月15万円で慎ましく生きる人と
- 月40万円使って海外旅行を満喫したい人
この両者では必要な資産額は当然違う。
それなのに、「平均的にこれくらい必要だから…」と、他人の人生設計に自分を合わせてしまう。
それでは、自分らしい人生なんて築けません。
“ゴールなき努力”は、いつか虚しくなります。
数字に踊らされるのではなく、「自分にとっての豊かさ」とは何か?という問いからスタートすべきなのです。
自分に合ったゴールを描く3ステップ
では、実際に「自分の投資ゴール」を設計するためには、どんなステップが必要か?
僕が推奨するのは、次の3つの流れです。
ステップ①|理想の生活を“具体的”に描く
- どこに住んでいたい?
- どんな人と時間を過ごしたい?
- どんな働き方をしたい?
- 1日のスケジュールはどうなっている?
まずは、“未来の一日”をリアルに妄想すること。
「理想の人生」を言語化できなければ、必要な金額は永遠に見えてきません。
ステップ②|必要な支出と収入を計算する
理想が描けたら、今度はお金に落とし込む。
- 毎月いくら必要?
- 年間いくら使う?
- 退職後に必要な期間は何年?
- もらえる年金や副収入はあるか?
こうして“逆算”の視点で資産設計をしていきます。
ステップ③|投資計画を設計する
最後に、必要金額に対して、
- どれくらいの期間で
- どんな商品で
- どのリスク許容度で積み立てていくか
「なんとなく投資する」から、「計画的に積み立てる」へ。
こうすることで、投資が人生に溶け込んだ、意味ある行動に変わっていきます。
豊かさは“価値観”によって変わる
僕たちはよく「経済的自由を手に入れたい」と言います。
でも、その“自由”の意味も人によって違うはずです。
たとえば
- 一生働かずに暮らせること
- 週3で働いて自由時間を確保すること
- 好きな人と好きな場所に住めること
- 親の介護を自分でやるための時間と資金があること
どれも素晴らしい。でも、どれを「自分のゴール」とするかは、人それぞれです。
だからこそ、「他人の投資計画」を真似するだけでは意味がありません。
“自分の価値観”を基準にして、豊かさを定義する。
そこから逆算して投資を設計する。
それが、人生と向き合う投資家のあり方なのです。
まとめ|“どこに向かっているか”を、今こそ考えよう
投資において、「何に投資するか」以上に大切なのは、
「なんのために投資するのか?」です。
「老後のため」だけじゃ、もったいない。
「お金が増えると嬉しい」だけじゃ、続かない。
大切なのは、自分の人生にとっての“意味あるゴール”を描くこと。
それができたとき、投資はただの手段ではなく、
人生の選択肢を増やす“最強の道具”になります。
次回予告
『人生のフェーズごとに変わる“投資戦略”』
次回は、『人生のフェーズごとに変わる“投資戦略”』をテーマにお届けします。
30代、40代、50代、60代。
それぞれの時期において「どんなリスクを取り、どんな視点で積み立てていくか?」を、具体的に掘り下げていきます。
お金を追うな。
生き方を描け。
すべての投資判断は、そこに帰結する。
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
- 【第1回】NISAってなに?
- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
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- 【第16回】資産の取り崩し戦略
- 【第17回】『ライフ資産』の築き方
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📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。
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