
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
「積み立ては、金額より“継続力”で決まる。」
こんにちは!
どうも、マイケルです!
前回は「習慣としての投資」をテーマに、『投資を生活に溶け込ませる大切さ』をお話ししました。
キーワードは「無意識」。
つまり、頑張らなくても“勝手にお金が増える”状態を作ることが、資産形成の本質でした。
今回は、そこから一歩踏み込んで「じゃあ実際に、毎月いくら投資すればいいのか?」という問いに答えていきます。
投資を始めたばかりの人ほど、ここで悩みます。
- 「1万円じゃ少ない?」
- 「10万円は無理…」
- 「みんなはいくらやってるの?」
そんな“正解のなさ”に不安を感じる人も多いでしょう。
でも大丈夫。
今回は「自分に合った金額設定」の極意を、段階的にわかりやすく解説していきます。
目次
「積立額」は“正解がない問い”
まず前提として、「積立額に正解はない」ということを理解しておく必要があります。
なぜなら、投資の目的も、収入も、支出も、生活スタイルも、人それぞれだからです。
例えば、年収800万円の人と、年収300万円の人では、「無理なく投資できる金額」は当然異なります。
また、独身と子育て中の家庭、地方在住と都市暮らしなどでも、家計の余裕度はまったく違います。
よくSNSやYouTubeで「月10万円投資してます!」という情報を見かけますが、これをそのまま真似しようとするのは危険です。
なぜなら
- 無理をして継続できなくなる
- 生活費を切り詰めてストレスが溜まる
- 結果的に「投資=つらいもの」になってしまう
このように、無理に自分が許容している以上の積立額を設定してしまうと、良くないのです。
積立額は、あくまで「自分が無理なく続けられる範囲」で設定すること。
これが、投資を「長期戦」で勝ち抜くための鉄則です。
金額設定の3ステップ
では、実際に自分に合った金額をどうやって決めればいいのか?
ここでは、シンプルな3ステップで紹介します。
ステップ① 家計の見える化
まずは、「お金の流れ」を正しく把握することから始めましょう。
収入・固定費・変動費・貯金や投資の比率がわからないと、適切な投資額も決められません。
おすすめは、1ヶ月分の支出を全て記録してみること。
アプリやエクセルでもOK。
「どこに、いくら使ってるか」が見えるだけで、ムダが明確になります。
ステップ② 余剰資金の把握
見える化ができたら、次は「余剰資金(生活に影響を与えずに使えるお金)」を計算します。
ここで大事なのは、“ギリギリ”ではなく、“余裕のあるライン”にすること。
たとえば
月に5万円余るなら、
投資はその50〜70%に留めるのが安全です。
無理をせず、「毎月淡々と続けられる額」に設定しましょう。
ステップ③ 目標金額と逆算思考
そして最後は、「目的から逆算」する視点。
例えば、老後に2,000万円用意したいのなら、年間いくら投資し、何年運用する必要があるのか
利回り3〜5%の想定でシミュレーションしてみると、自然と「必要積立額」が見えてきます。
マイケル流|おすすめ積立額の考え方
初心者の方にとって、一番大切なのは「完璧な金額設定」ではありません。
まずは「投資を生活に組み込む」ことです。
僕のおすすめはこんな感じです。
- まずは月5,000円でもOK(続けることが目的)
- 慣れてきたら、月1〜3万円に引き上げる
- 家計の余裕ができたら、月5万円までを目標に
投資は筋トレと同じで、「急に高負荷」より「軽くても継続」が効果的です。
少額でも10年・20年続ければ、確実に“差”がつきます。
間違いやすい考え方と注意点
最後に、ありがちな失敗パターンをいくつか紹介しておきます。
「高額積立=正義」ではない
SNSなどで「月10万円投資してます!」という情報を見て、焦って無理をする人がいます。
でも、それがプレッシャーになり、1年でやめてしまえば本末転倒です。
他人と比べない
投資はあくまで「自分の人生」に合わせた設計が必要です。
収入・支出・生活スタイルが違う他人と比べる必要はありません。
「貯金 vs 投資」で考えない
「全部投資しちゃおう」と思う人もいますが、これはリスク管理的に危険。
生活防衛資金(生活費6ヶ月分)と、投資資金は分けて管理するのが基本です。
まとめ|“続けられる金額”こそ、最強
積立額に「正解」はありません。
でも、「継続できる金額」こそが、あなたにとっての“最強の正解”です。
たとえ月5,000円でも、10年積み立てれば60万円。
年利5%なら、約78万円に育ちます(※複利運用の場合)。
この「時間×継続」の威力を知っているかどうか。
それが、資産形成の未来を大きく左右します。
次回予告
『出口戦略の基本|投資をやめる“タイミング”はいつか?』
積立を始めたなら、「終わり方」も考えるべきです。
- いつ売る?
- どのタイミングで利確?
- 取り崩し方の基本とは?
そんな「出口戦略の思考法」について、次回じっくり解説します。
続けられる額こそ
あなたの最強の投資額だ
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
- 【第1回】NISAってなに?
- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
- 【第12回】長期投資はなぜ最強か?
- 【第13回】習慣としての投資
- 【第14回】積立額の正解とは? ← 今回の記事
- 【第15回】出口戦略の基本【次回予告】
📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。
ブックマークして繰り返し読むのがおすすめです!