
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
こんにちは!
どうも、マイケルです!
投資初心者のための講義シリーズも、今回で第4回目となりました!
前回は「インデックス投資とは何か?」について解説しました。
市場全体に乗る
つまり、“平均点を狙う戦略”がインデックス投資の本質だ、という話でしたね。
でも、その“市場”って、具体的にどこを指すのでしょうか?
アメリカ?それとも、世界全体?
ということで今回は、「S&P500と全世界株式、どっちを選べばいいのか?」という、初心者なら誰もが一度は悩むテーマについて語っていきます。
目次
前回のふりかえり:インデックス投資の本質とは?
前回の講義では、「インデックス投資とは何か?」というテーマで、投資の原理原則を深掘りしました。
一言で言えば、インデックス投資=市場全体に乗る戦略。
平均点を狙いにいく堅実なスタイルです。
そして多くの人がここで最初にぶつかる壁が、こういう問いです。
「で、何のインデックスに乗ればいいの?」
この答えとしてよく登場するのが
- S&P500(エスアンドピー・ファイブハンドレッド)
- 全世界株式(オルカンやVTなど)
この2つです。
今日は、この2つを比較しながら、投資初心者としての“最初の1本”をどう選ぶかを一緒に考えていきます。
S&P500と全世界株式ってなんだ?
まずは、それぞれの正体をざっくり整理しておきましょう。
S&P500とは?
アメリカの代表的な企業500社に分散投資する指数。
- Apple
- Meta(旧Facebook)
- Amazon
- Microsoft
など、超巨大企業がずらり。
つまり「アメリカ経済そのもの」に投資するイメージです。
✔ 株式コードで言えば「VOO」や「IVV」などのETF
✔ 投資信託なら「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が人気
全世界株式とは?
その名の通り、地球全体に投資するインデックス。
アメリカはもちろん、日本・ヨーロッパ・新興国まで含めて、世界中の企業に分散投資しています。
✔ ETFなら「VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)」
✔ 投資信託なら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が王道
S&P500と全世界株式を比較
では、ここからは本題です。
S&P500と全世界株式の特徴を、表で比較してみます。
比較項目 | S&P500 | 全世界株式 |
---|---|---|
投資対象 | アメリカの代表500社 | 世界中の約9,000社 |
米国の比率 | 約100% | 約60%(アメリカ)+残り(日本・欧州・新興国など) |
成長性(過去20年) | 高い | やや控えめ |
リスク分散 | 米国に集中 | 地理的に広く分散 |
為替の影響 | USD中心 | 複数通貨に分散(実質的にほぼUSD) |
管理コスト(信託報酬) | 低い(0.1%前後) | やや高め(0.1〜0.2%前後) |
投資初心者の扱いやすさ | ◎(シンプル) | ◎(積立にも対応) |
結局どっちを選べばいいの?
ここが最大の悩みどころなんですよね。
でも実は「どっちが正解か」ではなく、どっちを信じて長く持ち続けられるかが最重要です。
それぞれのメリットと向いている人のタイプを整理してみました!
S&P500が向いている人
- アメリカ経済の成長を信じている
- とにかく高パフォーマンスを狙いたい
- 投資対象をシンプルにしたい
- 「世界=アメリカ」と割り切れるタイプ
アメリカは過去も現在も、イノベーションの中心にいます。
特にGAFAMのような企業の影響力を信じるなら、S&P500はかなり有力な選択肢です。
全世界株式が向いている人
- 特定の国に集中するのが不安
- 世界経済の長期的な成長に期待したい
- 投資初心者でまずは広く分散したい
- 将来、国のパワーバランスが変わっても対応したい
たとえば「アメリカの覇権が今後も続くとは限らない」と考えるなら、全世界株式の方が安心です。
中国・インド・新興国の台頭まで織り込んだポートフォリオになります。
僕の選択と考え
僕自身、最初は「全世界株式(オルカン)」から始めました。
理由はシンプルです。
- 投資初心者として「とにかく分散したかった」
- どこの国が伸びるか分からなかった
- アメリカ1国集中が不安だった
ただ、しばらく運用していく中で、「やっぱりS&P500のリターンは強い」と感じるようになりました。
実際、世界株の中でもアメリカの割合は6割以上であり、結局アメリカに引っ張られている構造なんですよね。
なので今は、
- 新NISAの「つみたて投資枠」ではオルカン(全世界株式)をコアに。
- 「成長投資枠」ではS&P500(米国株)をサテライト的に。
という形で、ひとつのNISA口座の中で両方を持っています。
今日のまとめ:正解は「自分が信じて続けられるもの」
S&P500と全世界株式。
初心者が最初に悩むこの選択に、絶対的な「正解」はありません。
大事なのは、
- 自分の考えや価値観に合った方を選ぶこと
- その選択を長く続けられること
- 市場から降りないこと
投資は「継続」がすべてです。
どっちを選んでも、愚直に積み立てを続ければ、それはもう一歩ずつ、経済的自由に近づく道です。
🧠 マイケルの気づきコーナー
「自分にとっての“安心できる方”を選ぶのが一番の成功戦略。」
どんなにリターンが高くても、途中で不安になってやめてしまったら意味がない。
逆に、「これなら信じて積み立てられる」と思える銘柄に出会えたとき、投資はグッと安定して続けやすくなる。
次回予告(第5回)
次回のテーマは、
「ドルコスト平均法とは?なぜ投資初心者に有効なのか?」
積立投資の基本にして、最強の武器。
“時間を味方につける”考え方を、じっくり解説します。
信じた道を、信じ続けられるか。
それが投資のすべてだ。