#35|毎日読書、人生に効く書籍紹介『考えすぎない練習』~「考えすぎ」を手放し、自由になる~
📘 この企画について
「毎日読書、人生に効く書籍紹介」は、ストイックに毎日一冊、本気で選んだ“人生に効く本”を紹介する連載企画です。
仕事・習慣・副業・自己成長に効く一冊を、実践的な視点で深掘りしています。
こんにちは!
どうも、マイケルです!
- 「脳内会議」が24時間止まらない人
寝る前やリラックスしたい時でも、無意識に今日の反省や明日の不安をぐるぐると考え続けてしまい、脳が常にオーバーヒート気味の方。 - 「正解」を探しすぎて動けなくなっている人
「失敗したくない」という思いが強く、リサーチや分析に時間をかけすぎて、結局最初の一歩が踏み出せない完璧主義に近い方。 - 感情のアップダウンに振り回されやすい人
嫌なことがあると、その感情を分析しようとして余計に深みにはまり、落ち込みが長引いてしまうメンタルを安定させたい方。 - 「足し算」の自己啓発に疲れてしまった人
「もっとスキルを」「もっとポジティブに」という教えに疲れ、今の自分を否定せずに「ただ楽になりたい」と切実に願っている方。 - 直感やインスピレーションを信じたい人
論理(ロジック)だけで物事を判断することに限界を感じており、もっと軽やかに、自分の奥底から湧き出る声に従って生きたい方。
どれか1つでも当てはまるなら、
この本の中に、あなたの悩みを軽くするヒントがきっとあります。
第35回に紹介する書籍はこちら。
価格:1760円 |
目次
脳のノイズを消し、心の自由を取り戻すためのマニュアル
僕たちは、1日に数万回もの思考を繰り返していると言われています。
- 明日のプレゼン、失敗したらどうしよう
- あの時、あんなこと言わなきゃよかった
- 自分はなんてダメなんだろう
こうした「考えすぎ」は、僕たちのエネルギーを奪い、心をジワジワと蝕んでいきます。
ジョセフ・グエンさんが本書で提唱するのは、極めてシンプル、かつ破壊的なまでに強力な真理です。
それは、「苦しみの原因は、出来事そのものではなく、自分の『考え(思考)』にある」ということです。
この書評では、本書がなぜこれほどまでに人々の心を打つのか、その核心に迫ります。
1.「思考(Thought)」と「考えること(Thinking)」の決定的な違い
本書の最も重要な柱は、「思考(Thought)」と「考えること(Thinking)」を明確に区別している点にあります。
ここを理解するだけで、読者の世界観はガラリと変わるはずです。
「思考(Thought)」とは何か
「思考」とは、ふとした瞬間に脳裏をよぎる単なるデータやイメージのことです。
これは空に浮かぶ雲のようなもので、私たちがコントロールできるものではありません。
いわば、生命の副産物として自然に湧き上がってくるものです。
「考えること(Thinking)」とは何か
一方で「考えること」とは、湧き上がってきた「思考」に対して、私たちが意識的に(あるいは無意識に)「執着」し、「分析」し、「ジャッジ(判断)」を加えるプロセスを指します。
- なぜあんなことが起きたのか?
- 次は何をすべきか?
と深掘りしていく行為そのものです。
- 本書の核心
私たちを苦しめるのは「思考」そのものではなく、その思考をこねくり回す「考えること」という行為である。
比較表|あなたの脳内で起きていること
| 特徴 | 思考 (Thought) | 考えること (Thinking) |
| 性質 | 受動的・自然発生 | 能動的・意識的(執着) |
| 負荷 | ゼロ(ただ流れる) | 高い(エネルギーを消耗する) |
| 結果 | インスピレーションの源 | ストレス、不安、後悔 |
| 例 | 「雨が降っているな」 | 「雨のせいで予定が台無しだ。運が悪い。」 |
2. なぜ私たちは「考えすぎて」しまうのか?
グエンさんは、人間がなぜこれほどまでに「考えること」を止められないのか、その心理的メカニズムを解き明かします。
エゴ(自我)の防衛本能
僕たちの「エゴ」は、常に自分を守ろうとしています。
未来を予測し、過去を分析することで、未知の恐怖をコントロールしようとするのです。
しかし、皮肉なことに、「コントロールしようとする努力」こそが、さらなる不安を生み出すというループに陥ります。
「考える=賢い」という思い込み
僕たちは教育過程を通じて、「よく考えることが正しい」「分析こそが解決の鍵だ」と教え込まれてきました。
しかし、メンタルヘルスの領域においては、この「分析」こそが毒になります。
感情を分析しようとすればするほど、その感情は増幅され、出口のない迷路に入り込んでしまうのです。
3.「感情」はあなたの「思考の状態」を示すモニターである
本書のもう一つの画期的な視点は、「感情の役割」についての解釈です。
多くの人は、「嫌なことが起きたから、嫌な気分になる」と考えます。
しかし、グエンさんはこれを否定します。
「あなたの今の気分は、出来事の内容ではなく、あなたが今どれだけ『考えて(Thinking)』いるかのバロメーターである」
と説くのです。
- 気分が良いとき
脳のノイズが少なく、思考のループに陥っていない状態。 - 気分が悪いとき
脳が「考えすぎ」によってオーバーヒートしている状態。
つまり、イライラしたり悲しくなったりしたときは、「その問題を解決しようと考える」のではなく、「今、自分は考えすぎているんだな」と気づき、考えるのをやめるサインとして受け取ればいいのです。
4.「考えない」ための実践|どうやって思考を止めるのか?
「考えるのをやめなさい」と言われて、すぐにやめられるなら苦労はしません。
グエンさんは、本書の中で具体的な「練習」方法をいくつか提示しています。
①「思考」にラベルを貼る
何かに悩んでいる自分に気づいたら、「今、自分は『考えている』な」と客観的にラベルを貼ります。
これだけで、思考と自分の間に距離(スペース)が生まれます。
② 五感に戻る
思考は常に「過去」か「未来」にあります。
「今この瞬間」には、思考は存在できません。
- 風の音
- コーヒーの香り
- 足の裏の感覚
こういった五感に意識を向けることで、強制的に「考えること」を中断させます。
③ インスピレーション(直感)を待つ
問題解決が必要なときこそ、あえて考えるのをやめます。
脳をリラックスした状態(ノン・シンキング)に置くと、脳の奥底からふとした瞬間に「答え」が降ってくることがあります。
これがグエンさんの言う「インスピレーション」です。
5. 本書の魅力|なぜ「万人受け」するのか?
この本が特定の層だけでなく、ビジネスパーソンから主婦、学生まで幅広く支持されている理由は3つあります。
① 宗教色がないのに精神的
内容自体は「禅」や「マインドフルネス」に近いものがありますが、専門用語や宗教的な教義は一切出てきません。
非常に現代的で、ロジカルな言葉で語られているため、スピリチュアルに抵抗がある人でもスッと腑に落ちます。
② 圧倒的な「引き算」の美学
世の中の自己啓発本の多くは、「もっとポジティブに考えよう」「こう行動しよう」という「足し算」のアドバイスです。
しかし本書は、「ただ、やめるだけ」という「引き算」を推奨しています。
何かを頑張る必要がないというメッセージが、疲れ切った現代人の心に優しく響きます。
③ 短く、読みやすい
グエンさんの文章は非常に簡潔です。
一章一章が短く、どこから読んでも気づきが得られる構成になっています。
読書が苦手な人でも、パラパラとページをめくるだけで心が軽くなるような工夫がなされています。
6. 注意すべきポイント
あえてこの本に「注意点」をつけるならば、それは「論理的解決が必要な場面との区別」です。
仕事のタスク管理や、物理的な故障の修理、数学の問題など、論理的思考(Thinking)が必要な場面は確かに存在します。
本書の教えを極端に解釈して「一切何も考えてはいけない」と思い込んでしまうと、日常生活に支障が出るかもしれません。
しかし、著者が救おうとしているのは、あくまで「自分自身を苦しめるためだけの不要な思考」です。
この区別さえしっかりできていれば、本書は最強の武器になります。
まとめ|あなたはもう、苦しまなくていい
『考えすぎない練習』を読み終えたとき、あなたはきっと、肩の荷がふっと軽くなるのを感じるはずです。
僕たちは、幸せになるために何かを手に入れる必要も、自分を変える必要もありません。
ただ、「自分を苦しめている犯人は、自分の中の『考えすぎ』だった」と気づき、その手を離すだけでいいのです。
もしあなたが今、暗いトンネルの中にいるような気分なら、そのトンネルを作っているのは他ならぬあなたの「思考」かもしれません。
この本は、そのトンネルから抜け出すための出口ではなく、「そもそもトンネルなんて存在しなかった」という事実に気づかせてくれる一冊です。
ジョセフ・グエンさんの言葉を借りれば、僕たちの本来の状態は「愛と平和と喜び」に満ちたものです。
そこを遮っている雲(考えすぎ)を払いのけるだけで、太陽はいつでもそこにあります。
「最近、疲れが取れない」「いつも不安で仕方ない」という方は、ぜひ一度この本を手に取ってみてください。
5,000文字の解説を読み進めるよりも、本書のたった一行が、あなたの人生を劇的に変えるかもしれません。
思考は道具であり、主人ではない。
この感覚を掴んだとき、あなたの新しい人生が始まります。
価格:1760円 |
📚 書評日記シリーズ|人生に効く本だけ、集めました
読書は、知識だけじゃなく“生き方”も整えてくれる。
このシリーズでは、僕自身が読んで心動かされた本、明日からの行動が変わった本だけを、厳選して紹介しています。
今の気分に合いそうな一冊があれば、ぜひ読んでみてください👇
- #1『世界の一流は「休日」に何をしているのか』| 休むとは、整えること
- #2『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』| 疲れた夜に未来を仕込め
- #3『明るい人の科学』| “明るさ”は才能じゃない
- #4『STOIC 人生の教科書ストイシズム』| 外に振り回されない生き方
- #5『一流の人に学ぶ心の磨き方』|一流の人は、心を磨き続ける
- #6『悩まない人の考え方』|思考を整えれば、心は軽くなる
- #7『エッセンシャル思考』|本当に大事なことをやれ
- #8『愛とためらいの哲学』|愛するとは“覚悟”である
- #9『頭のいい人が話す前に考えていること』|会話が変わると、人生が動き出す
- #10『命の燃やし方』|結果より今日の選択
- #11『自分の中に毒を持て』|無難に生きるな
- #12『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』|力まず、やり切る
- #13『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』|“すぐやる人”は才能じゃない
- #14『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』|押すか、引くか。勝負眼の正体とは
- #15『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』|今日の2時間が、未来をつくる
- #16『神時間術』|努力を増やさない時間術
- #17『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』|“引き寄せ”の正体
- #18『失敗の科学』|才能を捨てろ、「仕組み」を創れ。
- #19『覚悟の磨き方』|魂の着火剤
- #20『反応しない練習』|悩みを消す、究極の「合理」
- #21『うまくいっている人の考え方 完全版』|一生モノの資産『自尊心』の育て方
- #22『きみのお金は誰のため』|お金の向こう側にある『愛』を知る物語
- #23『人望が集まる人の考え方』|正論を捨て、敬意を贈れ
- #24『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』|現状維持を捨て、自分を資産化せよ
- #25『人に優しく、自分に甘く 楽しい人生を生きる宇宙法則』|「頑張らない」ほうが、うまくいく
- #26『賢者の書』|「頑張らない」ほうが、うまくいく
- #27『思考の整理学』|正解を捨て、問いを醸成する
- #28『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』|後悔をゼロにする「命の逆算術」
- #29『あなたはあなたが使っている言葉でできている』|人生を書き換える「断言」
- #30『我慢して生きるほど人生は長くない』|我慢を捨てる処方箋
- #31『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』|2割の時間で、勝負を決める
- #32『お金の不安という幻想』|貯金は「幻想」
- #33『「後回し」にしない技術』|「意志」を「技術」に
- #34『最高の体調』|科学で野生を取り戻す、自分の取説
- #35『考えすぎない練習』|思考の断捨離← 今回の記事
📖あなたの明日を変える1冊が、きっとここにある📖


