
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
目次
投資の敵は「情報の洪水」
こんにちは!
どうも、マイケルです!
前回は「投資をやめないためのマインドセット」について話しましたね。
投資の最大の敵は、自分自身の「不安」と「欲望」だと解説しました。
では、その不安や欲望を一番揺さぶる存在は何か?
その答えは「情報」です。
- SNS
- テレビニュース
- YouTube
- 証券会社のレポート
日々あふれる情報は、僕たち投資家に“行動を誤らせるサイン”を与えます。
「株価が急落!売った方がいいのでは?」
「この新しい銘柄が話題だ、買わないと乗り遅れる!」
この衝動の背景にあるのは“情報過多”です。
今日は、その対処法である「情報断食」について徹底的に語ります。
なぜ情報が投資を狂わせるのか
情報が多いほど安心できる。
そう思う人は多いでしょう。
しかし、実際には「情報が多すぎること」が、投資家を不安にさせます。
- 株価の速報を見て「売らなきゃ」と焦る
- SNSで「急騰銘柄」の投稿を見て「買わなきゃ」と欲が出る
- ネガティブニュースで「投資をやめようかな」と迷う
長期投資にとって必要なのは「冷静に積み立てを続けること」。
一方で、日々のノイズはその冷静さを奪い去ります。
情報過多は「行動のブレ」を生み、結果的に投資のリターンを削ぎ落とすのです。
情報断食とは?
「情報断食」とは、投資に不要な情報を意識的に遮断する習慣のことです。
宗教的な断食が身体をリセットするように、情報断食は“思考をリセット”します。
ポイントは「完全に情報を遮断すること」ではなく「必要な情報だけを残すこと」。
つまり、情報断食とは「頭をクリアにして投資の本質に集中する」ための技術なのです。
遮断すべき情報の種類
では、具体的にどんな情報を遮断すべきか?
- 短期的な株価の動き
→ 毎日の上げ下げはノイズ。積立投資に関係ない。 - 煽り系インフルエンサーの発信
→ 「今がチャンス!」と強調する投稿は、感情を揺さぶるだけ。 - 一時的な経済ニュース
→ 為替や金利の一時的変動は、長期投資家には関係が薄い。
これらは「見ても投資判断に使えない情報」です。
むしろ、心を乱すだけなので、注意が必要になります。
取り入れるべき『本物の情報』
逆に、積極的に取り入れるべき情報もあります。
- 年次・四半期の運用報告書
→ 自分の投資信託やETFがどう運用されているかを確認。 - 制度変更の公式情報(NISAや税制など)
→ 長期投資の枠組みを左右する重要情報。 - 投資の古典・実績ある書籍
→ 流行ではなく、普遍的な思考を得られる。
つまり「短期的に揺れる情報」ではなく「長期的に効く情報」を選ぶことが重要です。
情報断食の実践ステップ
情報断食は、難しく考える必要はありません、習慣化がカギです。
- ニュースは週1回だけチェック
→ まとめ記事で十分。毎日の速報はカット。 - SNSの投資アカウントは厳選する
→ 影響を受けすぎるならミュートやアンフォローも有効。 - 証券口座は月1回だけ開く
→ 積立設定が自動なら、見る必要はない。
このくらい徹底すれば、不安や欲望に振り回されずに済みます。
実践アドバイス
投資初心者ほど「情報不足が怖い」と思いがちです。
しかし実際には、情報が多すぎるから投資が続かないのです。
投資家に必要なのは「情報収集力」ではなく「情報選別力」。
情報断食を習慣化すれば、余計なノイズに揺さぶられず、投資を継続できます。
投資の世界で勝つのは、“情報コレクター”ではなく、“続ける人”です。
まとめ
投資を継続できるかどうかは、「どんな銘柄を選ぶか」以上に「どんな情報を取り入れるか」に左右されます。
短期的なニュースやSNSの煽りに心を揺さぶられていては、積立投資の真価を発揮できません。
- 投資を妨げるのは「情報不足」ではなく「情報過多」
- 不安や欲望を刺激するノイズは思い切って断ち切る
- 長期投資に必要なのは“量”ではなく“質”
この視点を持つだけで、投資家としてのスタンスは大きく変わります。
そして「情報断食」とは、投資の“ブレーキ”を外すためのリセット習慣です。
必要な情報だけを残し、頭の中をクリアにしたときに、積立投資は本来の姿である「自動で増え続ける仕組み」へと戻っていきます。
シンプルさこそが、投資継続の最大の武器なのです。
次回予告
『感情に振り回されない投資ノート|自分だけのルールで積み立てを守る方法』
次回は
『感情に振り回されない投資ノート|自分だけのルールで積み立てを守る方法』
をテーマに解説していきます。
今回学んだ「外部からのノイズを遮断する力」をベースに、次は「内部の感情を整理する技術」に踏み込んでいきます。
- 株価が下がったときに動揺しない方法は?
- 周りが儲かっているときに焦らないには?
- 自分だけの“投資ルール”をどう作ればいいのか?
これらを「投資ノート」という形で仕組み化し、どんな相場でもブレずに続けられる方法をお伝えします。
投資は「知識」よりも「習慣」、そして「ルール化」。
情報断食で外部を静め、投資ノートで内部を整える。
その両輪が揃ったとき、投資家として一生ものの継続力が手に入ります。
余計な情報を手放した者だけが
本当に投資を続けられる
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
- 【第1回】NISAってなに?
- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
- 【第12回】長期投資はなぜ最強か?
- 【第13回】習慣としての投資
- 【第14回】積立額の正解とは?
- 【第15回】出口戦略の基本
- 【第16回】資産の取り崩し戦略
- 【第17回】『ライフ資産』の築き方
- 【第18回】投資の『ゴール設定』
- 【第19回】年齢別の投資戦略
- 【第20回】リスク許容度の見極め方
- 【第21回】下落相場で買える人のメンタル設計
- 【第22回】株価は見るべきか?
- 【第23回】ニュースに惑わされない
- 【第24回】相場に振り回されない『継続力』
- 【第25回】やめたくなる日の処方箋
- 【第26回】感情に強くなる投資マインド
- 【第27回】暴落相場での冷静力
- 【第28回】回復相場での立ち回り方
- 【第29回】天井圏の見極め方
- 【第30回】下げ相場の入り口を見極める方法
- 【第31回】リバウンド相場の見極め方
- 【第32回】買い場を見極めるための思考法
- 【第33回】底値戦略の活かし方
- 【第34回】キャッシュポジションの極意
- 【第35回】資産配分の黄金比率
- 【第36回】リバランスの極意
- 【第37回】利益を伸ばすリバランス戦略
- 【第38回】成長投資枠でのリバランス活用法
- 【第39回】リバランスを自動化する方法
- 【第40回】複利の正体とは?
- 【第41回】長期投資と複利の関係
- 【第42回】長期投資を続けるための実践法
- 【第43回】心を整えて継続する力
- 【第44回】恐怖をチャンスに変える逆転思考
- 【第45回】投資を“生活習慣”にする方法
- 【第46回】不安と欲望に揺れない思考法
- 【第47回】情報断食のすすめ ← 今回の記事
- 【第48回】感情に振り回されない投資ノート【次回予告】
📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。
ブックマークして繰り返し読むのがおすすめです!