
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
こんにちは!
どうも、マイケルです!
「投資は続けるだけで勝てる」
そう聞いても、実際には途中でやめてしまう人が後を絶ちません。
昨日まで「仕組み化」で投資を生活習慣にする方法を解説しましたが、仕組みだけでは不十分です。
なぜなら、人は相場の変動やSNSの情報に揺さぶられる存在だからです。
今回は「やめない」ためのマインドセットに迫ります。
不安と欲望、この二つの感情の波にどう向き合い、どうコントロールしていくのか。
ここを理解できれば、あなたの投資人生は大きく変わります。
不安と欲望──投資家を揺さぶる二つの感情
投資を続けられない原因の多くは「感情」にあります。
- 不安の正体
暴落ニュース、SNSでの悲観論、含み損の数字……。頭では「長期投資」と理解していても、心は「今すぐ逃げたい」と訴えます。 - 欲望の正体
「もっと儲かる銘柄があるのでは?」という焦りや、「急騰株に乗れば一発逆転」という甘い誘惑。投資の目的を忘れ、短期的な利益に目を奪われます。
この「不安」と「欲望」は、表裏一体で私たちを翻弄します。
結果として、積立をやめたり、暴落時に狼狽売りをしてしまうのです。
「やめない」ためのマインドセット
投資を続けるために必要なのは、「感情に揺さぶられてもやめない強さ」です。
そのために持つべき視点は次の通りです。
- 投資はマラソンである
一時的な価格変動は、マラソンにおける坂道や天候のようなもの。ゴールにたどり着けば、途中のアップダウンは些細な出来事にすぎません。 - やめる理由を事前に決めておく
「生活資金に手を出さない」「教育費には使わない」など、自分のルールを明文化しておけば、感情に流されにくくなります。 - 相場より“積立年数”を見つめる
資産額ではなく「積立を続けている期間」にこそ価値を置く。数字が増えなくても「続けている」という事実が力になります。
実践アドバイス
不安と欲望をゼロにすることはできません。
しかし、日常の中に「投資をやめない工夫」を組み込むことで、感情に左右されない環境をつくることができます。
以下は初心者でもすぐに実践できる具体的なヒントです。
- 資産チェックの頻度を減らす
毎日アプリを開く習慣は、不安と欲望を刺激する最大の要因です。特に初心者ほど「下がったら不安、上がったら欲望」と心が揺れます。そこで「月に1回だけ残高を見る」ルールを決めてしまいましょう。相場を“観察する”より、“距離を取る”ことが継続には有効です。 - 自分だけの「投資ルールブック」をつくる
「毎月○万円積み立てる」「暴落時も売らない」など、自分なりの行動規範をノートやスマホに書き残しておきましょう。ルールを“可視化”しておくことで、感情が揺れた瞬間に立ち返れる“錨”になります。 - 記録を残す(投資日記・ブログ・SNS)
感情に流されそうなときでも「今日はこんな気持ちになった」と書き残すだけで、自分を客観視できます。さらに、公開型の日記やSNSで発信すれば「継続の宣言」となり、やめにくくなる効果もあります。 - 投資仲間とつながる
一人で続けるよりも、「同じ目的を持った仲間」がいる方が不安は小さくなります。リアルの勉強会でも、オンラインコミュニティでも構いません。「自分だけじゃない」と思えることが、やめない力に直結します。 - “投資以外”に集中できる時間を持つ
投資に意識を向けすぎると、どうしても感情が敏感になります。運動・仕事・趣味に時間を投じることで、自然と投資から距離を置けます。「投資は生活の一部、すべてではない」という感覚が心の余裕を生みます。 - 未来の自分に語りかける
「10年後の自分にこれを見せるつもりで積み立てを続けよう」と意識することも効果的です。未来志向の視点を持つことで、目先の上下動よりも「続ける価値」にフォーカスできます。
まとめ
投資は「技術」や「情報戦」だと思われがちですが、実際に成功を分けるのは「やめない力」です。
どれだけ優れた戦略を持っていても、不安に耐えられず途中で投げ出せば意味がありません。
逆に凡庸な戦略であっても、続けることさえできれば複利の魔法が必ず味方をしてくれます。
今回学んだことを整理すると、投資で大切なのは「感情に揺れない心の構え」でした。
不安と欲望を完全に消すことはできません。
しかし、それらを「投資の一部」と受け入れ、「揺れてもやめない自分」をつくることは可能です。
前回のテーマである「仕組み化」が“外側の仕掛け”だとすれば、今回の「マインドセット」は“内側の強さ”。
この両輪がそろって初めて、投資は「継続が当たり前」になります。
つまり、投資における最大の勝者は、「途中で降りなかった人」。
あなたが歩みを止めない限り、資産は必ず時間とともに積み上がっていきます。
次回予告
『情報断食のすすめ|ノイズを遮断して投資を続ける力』
次回のテーマは、
『情報断食のすすめ|ノイズを遮断して投資を続ける力』。
投資家にとって最大の敵は「情報の洪水」です。
- テレビやネットのニュース
- SNSの投稿
- 専門家の意見
一見有益に見えても、その多くは「ノイズ」であり、私たちの不安と欲望を増幅させます。
どんなに強いマインドセットを持っていても、余計な情報に触れすぎれば心は揺らぎます
だからこそ、投資をやめないためには「情報との付き合い方」を磨く必要があるのです。
次回は、「どの情報を遮断し、どの情報を残すべきか」を具体的に解説します。
情報の海に溺れず、自分に必要な指針だけを握る力
それが、長期投資を支える“情報断食”の技術です。
不安や欲望を乗り越えた先に待つのは、「静かな投資生活」。
その入口を、次回一緒に開いていきましょう。
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
- 【第1回】NISAってなに?
- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
- 【第12回】長期投資はなぜ最強か?
- 【第13回】習慣としての投資
- 【第14回】積立額の正解とは?
- 【第15回】出口戦略の基本
- 【第16回】資産の取り崩し戦略
- 【第17回】『ライフ資産』の築き方
- 【第18回】投資の『ゴール設定』
- 【第19回】年齢別の投資戦略
- 【第20回】リスク許容度の見極め方
- 【第21回】下落相場で買える人のメンタル設計
- 【第22回】株価は見るべきか?
- 【第23回】ニュースに惑わされない
- 【第24回】相場に振り回されない『継続力』
- 【第25回】やめたくなる日の処方箋
- 【第26回】感情に強くなる投資マインド
- 【第27回】暴落相場での冷静力
- 【第28回】回復相場での立ち回り方
- 【第29回】天井圏の見極め方
- 【第30回】下げ相場の入り口を見極める方法
- 【第31回】リバウンド相場の見極め方
- 【第32回】買い場を見極めるための思考法
- 【第33回】底値戦略の活かし方
- 【第34回】キャッシュポジションの極意
- 【第35回】資産配分の黄金比率
- 【第36回】リバランスの極意
- 【第37回】利益を伸ばすリバランス戦略
- 【第38回】成長投資枠でのリバランス活用法
- 【第39回】リバランスを自動化する方法
- 【第40回】複利の正体とは?
- 【第41回】長期投資と複利の関係
- 【第42回】長期投資を続けるための実践法
- 【第43回】心を整えて継続する力
- 【第44回】恐怖をチャンスに変える逆転思考
- 【第45回】投資を“生活習慣”にする方法
- 【第46回】不安と欲望に揺れない思考法 ← 今回の記事
- 【第47回】情報断食のすすめ【次回予告】
📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。
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