
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
複利は短期では力を発揮しない。
こんにちは!
どうも、マイケルです!
前回は「複利の正体」について、利益が利益を生む“雪だるま式”の仕組みを解説しました
では、その複利の力を本当に活かすにはどうすればいいのか?
答えはシンプルで、「長期投資を前提にすること」です。
今日は「長期投資と複利の関係」について、掘り下げていきましょう。
目次
複利は“短期”ではほとんど力を発揮しない
複利は、数年単位では大きな差になりません。
例えば5年程度の投資では、単利と複利の違いは「誤差」に近いもの。
しかし20年、30年と時間を積み重ねるとどうでしょうか。
利益に利益が上乗せされるスピードが加速し、指数関数的に資産が膨らみます。
つまり「時間を味方につける」ことでしか、複利の本当の破壊力は現れないのです。
投資開始が早い人と遅い人の差
ここでシンプルなシミュレーションを考えてみましょう。
- Aさん:25歳から毎月3万円を年利5%で投資、60歳まで継続
- Bさん:35歳から毎月3万円を同条件で投資、60歳まで継続
結果は以下になります。


投資期間が10年短いだけで、最終資産額に数千万円単位の差が出ます。
「早く始めた人が圧倒的に有利」
これが、長期投資と複利の最大のポイントです。
暴落と長期投資の関係
長期投資を続けると、避けられないのが「暴落」です。
しかし暴落も“時間”を味方にすれば脅威ではなくなります。
- 暴落時に買い増すことで平均取得単価を下げられる
- 10年後には一時的な下落がグラフ上で小さな揺らぎにしか見えなくなる
短期で見れば不安。
でも、長期で見れば暴落は“複利を強くするチャンス”にすらなります。
実践アドバイス:複利を活かすための「長期投資マインド」
では、どうすれば長期投資を続けられるのか?
ポイントは次の3つです。
- 焦らない:短期の利益を追わず、20年後を見据える
- やめない:積立を止めることが一番のリスク
- 揺れに動じない:ニュースや一時的な値動きに振り回されない
「投資とは資産だけでなく、自分の“忍耐力”を育てる修行でもある」
そう考えると、長期投資を継続することが一気に楽になります。
まとめ
今回のテーマは「長期投資と複利の関係」でした。
複利は魔法でも裏技でもなく、シンプルな算数です。
しかし、それを“現実の武器”に変えるのは「時間」。
- 10年ではほとんど差がない複利も、20年・30年と積み重なると爆発的に資産を押し上げる
- 始めるのが10年遅れるだけで、数百万円〜数千万円の差になる
- 暴落や景気循環も、長期のグラフではほんの一瞬の揺らぎにすぎない
結局、投資の勝敗を分けるのは「どの銘柄を選ぶか」よりも「どれだけ長く続けられるか」。
複利の力を最大限に引き出す投資家は、派手に儲けた人ではなく、地道に積み立てをやめなかった人なのです。
つまり
時間こそが、僕たち投資家に与えられた“最強の味方”です。
次回予告
『長期投資を続けるための実践法|やめない仕組みと習慣化の極意』
複利と長期投資の関係を理解したとしても、多くの人は「分かっていても続けられない」という壁にぶつかります。
相場が下がれば不安になり、上がれば利益確定を急いでしまう。
この“感情のブレ”が、投資の一番の敵です。
そこで次回は、、、
『長期投資を続けるための実践法|やめない仕組みと習慣化の極意』
について解説していきたいと思います。
- 毎月の積立を“当たり前”にする仕組みづくり
- 暴落相場でも続けられるメンタルの持ち方
- 「やめない」ためのシンプルなルール設定
これらを具体的に解説していきます。
長期投資は、知識よりも「継続」がすべて。
次回は、その継続力を実際に自分の生活に組み込む方法を一緒に掘り下げていきましょう。
複利は
“時間”という土壌に根を張ってこそ
大きな樹に育つ
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
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- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
- 【第12回】長期投資はなぜ最強か?
- 【第13回】習慣としての投資
- 【第14回】積立額の正解とは?
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