投資日記

投資初心者のための講義 – 第30回 -『暴落初動のサイン|下げ相場の入り口を見極める方法』【投資日記#33】

📘投資初心者のための講義シリーズ

このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。

~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~


暴落は、ある日突然ではなく、静かに始まっている

こんにちは!

どうも、マイケルです!

前回は「天井圏の見極め方」について解説しました。

株価が“行き過ぎた”と感じるポイント。

出来高、チャート形状、投資家心理などを総合的に見て、「そろそろ危ないかもしれない」という高値圏の兆しを掴む方法でしたね。

しかし、高値圏を察知できても、そこから「本当に下げ相場が始まる瞬間」見極めるのは別のスキルです。

今回は、その“下げ相場の入り口”

つまり暴落初動のサインについて深掘りしていきます。

暴落初動とは何か?

多くの人は「暴落はある日突然やってくる」と思いがちですが、実際にはそうではありません。

相場の下げは静かに、しかし確実に始まります。

最初は小さな変化で、目立たないことも多いですが、そこを見抜けるかどうかが資産を守る分かれ道になります。

暴落初動の特徴

(1) 出来高と価格のズレ

  • 高値付近で出来高が急増  → 売り注文が増え、買いと売りがぶつかっているサイン。
  • 高値更新しても出来高が減少  → 買い手の勢いが弱まり、上昇エネルギーが枯れている。

この段階では、チャートはまだ高値圏を保っていることが多いですが、中身はすでに弱っていると考えましょう。

(2) チャートパターンの変化

  • ダブルトップ(同じ高値で2回止められる)
  • ヘッド&ショルダー(3つ山を作り中央が一番高い形)
  • サポートライン割れ(特に終値ベースでの割れは強い警戒信号)

これらは教科書的な下落サインですが、初動では「一瞬割れたが戻す」フェイントも多いので、出来高やローソク足の形も併せて見ます。

(3) 投資家心理の転換

  • これまでの「買えば上がる」という空気が薄れる。
  • SNSやメディアで「警戒」の声が増える。
  • じわじわと利確売りが増え、上値が重くなる。

この心理転換は数字以上に大事です。

市場全体が「守り」に入り始める瞬間だからです。

テクニカルで見る“初動”サイン

RSI(相対力指数)

  • 70以上の過熱圏から50を割る → 上昇トレンド失速の兆し。

MACD

  • シグナルラインとのデッドクロス
  • ゼロライン割れ → 中期的な下降トレンド入り。

移動平均線

  • 短期線が長期線を下抜ける「デッドクロス」
  • 5日線や20日線割れは短期の売りサイン

信用買い残の動き

  • ピーク後に減少に転じると、含み損の投げ売り準備段階と見られる。

暴落初動での実践的立ち回り

(1) 逃げ遅れ防止

  • 「まだ上がるかも」と思っても、疑わしいサインが複数出たらポジションを軽くする。
  • 特に短期資金は早めの撤退が有効。

(2) 現金比率を上げる

  • 下げ相場初期は買い増しではなく、守りを固める時期。
  • 現金を確保することで、次の本格的な下げ局面で買える余力を持てる。

(3) ヘッジ戦略

  • 長期保有株を守るために、インバースETFやプットオプションを利用。
  • あくまで保険の位置づけで使う。

暴落初動を見抜くためのチェックリスト

  1. 出来高と価格の乖離があるか?
  2. 高値更新しても勢いが鈍っていないか?
  3. 明確なチャート天井パターンが出ていないか?
  4. RSI・MACD・移動平均線が下向きに転換していないか?
  5. 市場全体の空気が「警戒モード」に変わっていないか?

まとめ

暴落は、ニュースで大きく取り上げられる頃にはすでに後半戦です。

本当の勝負は、その前の「静かな初動」を察知できるかどうか。

株式市場は人間の心理で動いています。

だからこそ、数字やチャートだけでなく投資家の心理変化を掴むことが、初動見極めの最大のヒントになります。

次回予告

「リバウンド相場の見極め方|下げ相場の中の一時的上昇をどう捉えるか」

次回は「リバウンド相場の見極め方|下げ相場の中の一時的上昇をどう捉えるか」についてお届けします。

暴落後に訪れる“戻り”は、ただの反発か、それとも新たな上昇の始まりか。

その違いを見抜くポイントを解説します。


暴落は、足音を立てずにやってくる。

耳を澄ませ、守りの一手を打て。

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