投資日記

投資初心者のための講義 – 第29回 -『天井圏の見極め方|相場が“行き過ぎた”サインを読む』【投資日記#32】

📘投資初心者のための講義シリーズ

このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。

~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~

天井は未来からしか確定できない。

だからこそ“今”の過熱感を見極める。

こんにちは!

どうも、マイケルです!

前回は「回復相場での立ち回り方」をテーマに、“欲張りすぎを避ける投資判断”についてお話ししました。

上昇相場の後半では、「もう少し上がるかもしれない」という甘い誘惑に駆られやすく、その結果、利益を守るチャンスを逃してしまうことがあります。

そこで今回は、その続編として「そもそも今が天井圏なのか?」を見極める視点を解説します。

天井をピタリと当てることは誰にもできませんが、「行き過ぎ」のサインを知っているかどうかで、守りの判断は格段に変わります。

なぜ天井を当てるのは難しいのか

株式市場の天井は、明確な合図を出してはくれません。

むしろ天井に近い局面ほど、市場全体が楽観的な空気に包まれています。

  • ニュースは強気一色
  • SNSでは「まだまだ上がる」の声が多い
  • 友人や同僚が株の話をし始める

こうした現象は、歴史的にも天井圏でよく見られる兆候です。

しかし、その渦中にいると「まだ上がるかも」と感じてしまうのが人間の心理

だからこそ、“冷静な観察軸”が必要になります。

天井圏を示す主なサイン

(1)急激な価格上昇

短期間での急騰は、しばしば過熱のサインです。

1〜2か月の間に20〜30%も上昇した場合、株価は現実の価値以上に買われている可能性があります。

:決算が良くても、株価が1週間で30%も跳ねるのは異常な場合が多い。

(2)好材料の過剰評価

天井圏では「良いニュースは何でも買い」に繋がりやすくなります。

例えば、既に株価に織り込まれている業績改善に対して、さらに大きく株価が反応してしまうような状態です。

(3)メディア・SNSの熱狂

マーケットの話題が日常会話にまで浸透し、SNSやニュースで「過去最高」「まだまだ伸びる」と連呼される状況。

これは投資初心者も参入してくるサインであり、往々にして相場のピーク近辺です。

3. チャートや需給面からのサイン

(1)出来高の急増と株価の伸び悩み

出来高が急増しているのに、株価の上昇スピードが鈍化している場合、買い手の勢いが限界に近い可能性があります。

(2)RSIやMACDの過熱ゾーン

RSIが70を超えて長期間推移している場合は、買われすぎのサインです。

短期的な反落の可能性が高まります。

(3)信用買い残の急増

信用取引による買い残が急増していると、上値余地が減り、下落時には一気に売りが出やすくなります。

投資家心理のピークを読む

天井圏の共通点は、投資家心理が「絶対に下がらない」と感じるほど楽観的になっていることです。

  • 誰もが自信満々で株を保有
  • 利益確定より追加購入を優先
  • 警戒感が市場から消える

しかし、こうした心理状態は往々にして危険信号です。

歴史的な暴落の前には、必ずと言っていいほどこのような空気が漂っていました。

実践的アドバイス

(1)段階的な利益確定

天井をピタリと当てるのは不可能です。

だからこそ、過熱サインが見えたら一度に全部売らず、段階的に利益確定することをおすすめします。

(2)新規買いは抑える

高値圏での新規購入は、リスクが非常に高くなります。

ポジションを縮小し、防御的な運用に切り替える時期です。

(3)現金ポジションを持つ

含み益を一部現金化することで、精神的にも余裕が生まれます。

暴落が来ても慌てず、次の買い場を待つことができます。

まとめ

天井はリアルタイムで確定できない

しかし「過熱サイン」が複数重なれば要注意

守りの姿勢は、長期で見れば最大の攻めになる

天井は、過ぎ去ってからしか正確に分からないものです。

だからこそ、日々の相場の中で「行き過ぎ」を示すサインを感じ取れるかどうかが、投資家にとっての大きな分かれ道になります。

今回お伝えしたように、急激な上昇や過熱したニュース報道、出来高やRSIの異常値、そして市場全体の楽観ムードは、天井圏特有の兆しです。

これらが複数同時に現れたら、無理な追随を避け、防御姿勢にシフトするべきタイミングです。

欲張りを抑える判断は、一時的には利益を減らすように見えるかもしれません。

しかし長期的に見れば、それは資産を守り、次のチャンスに備えるための最も賢い行動です。

守りを固めた投資家だけが、暴落後の再スタートを冷静に切ることができます。

次回は、この知識をさらに応用して「暴落初動のサイン」を見極める方法を解説します。

天井圏を知り、初動を察知できるようになれば、投資判断の精度は格段に高まります。

次回予告

「暴落初動のサイン|下げ相場の入り口を見極める方法」

次回は「暴落初動のサイン|下げ相場の入り口を見極める方法」について解説します。

今回の天井圏の見極め方とセットで理解することで、“攻めと守りの切り替え”がさらに明確になります。

欲張りを手放す者だけが、利益を守り切る。

📚 投資初心者のための講義シリーズ

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📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。

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