
📘投資初心者のための講義シリーズ
このシリーズでは、投資をゼロから学びたい方に向けて「かんたん・やさしく・本質的」にお届けしています。
~未来を変える一歩を、今日から一緒に踏み出しましょう~
「恐怖と向き合える人だけが、未来を変える。」
こんにちは!
どうも、マイケルです!
前回は「リスク許容度」について、投資における“心の土台”を整えることの重要性を語りました。
自分のリスク耐性を知らないままでは、相場の波に飲まれてしまうからです。
そして今回は、その延長線上にあるテーマとなる「暴落への向き合い方」。
投資の世界では、暴落のときこそ“チャンス”と言われます。
でも実際に、その瞬間に買える人はほとんどいません。
なぜなら、“感情”が邪魔をしてくるからです。
この講義では、そんな下落相場に立ち向かうためのメンタル設計術を、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
目次
なぜ“暴落”は投資家を試すのか?
投資家にとって、暴落は避けられない現象です。
市場は常に右肩上がりではなく、不安・混乱・恐怖という揺さぶりが必ずやってきます。
たとえばこんなとき…
- 戦争やテロ、感染症などの「予測不能な外的要因」
- 金利上昇やインフレによる「経済ショック」
- ハイテク株バブルのような「投資熱の崩壊」
こんな場面では、SNSやニュースで「暴落中!」「売れ!」という声が飛び交い、
冷静な判断を下すことが極めて難しくなります。
このとき重要なのが、「事前の準備」です。
暴落が起きてから行動を考えるのでは、すでに遅いのです。
暴落時に“買える人”の共通点とは?
暴落相場で買える人たちは、特別な才能を持っているわけではありません。
むしろ、彼らにはいくつかの共通点があります。
共通点1:自分の投資方針が明確
- どれくらいの期間、どんな目的で投資しているのか?
- 何に投資し、どんなリスクを取るのか?
これが明確な人は、相場が下がってもブレません。
共通点2:過去の暴落を学んでいる
例えば、、、
- リーマンショック(2008年)
- コロナショック(2020年)
歴史を知っている人は、「暴落は終わる」と知っています。
過去を学ぶことで、「いまは買い場かもしれない」と考える余裕が生まれます。
共通点3:積立を“仕組み化”している
人間の感情は変わっても、自動積立の仕組みはブレません。
だからこそ、「暴落のときにも買い続けられる」のです。
感情に流されないための「メンタル設計術」
投資で最も難しいのは「感情のコントロール」です。
それを実現するには、“事前の設計”がすべてです。
ここでは、僕が実際に活用している具体的な方法を紹介していきます。
1. 自分ルールの明文化
- 「20%下がったら一部買い増し」
- 「月1回の積立は変えない」
- 「SNSは見ない」
など、自分の中でルールを決めておくことで、
不安の中でも“判断を預けられる”状態をつくります。
2. 未来の自分宛ての手紙を書く
「今は恐い。でも、これは長期投資の一部だ。必ず回復する。」
こういったメッセージを、あらかじめ“暴落時の自分”に向けて書いておく。
これは感情に支配される自分を、論理で引き戻すためのトリガーになります。
3. 現金の余力を保つ
すべてをフルインベストするのではなく、
「暴落時に使える現金」を一部確保しておく。
これは心の余裕にもつながり、「下がっても買える」という視点を持ちやすくなります。
暴落の“あと”に何が待っているのか?
短期的に見れば、暴落は痛みしか感じません。
でも中長期で見れば、暴落は成長の入り口です。
実際、リーマンショック後やコロナショック後には、株価はすべて回復し、むしろ過去最高値を更新しています。
つまり暴落とは…
一概には言えませんが、『暴落』というのは、
- 安く買えるチャンス
- 市場の“本当の価値”が明らかになる機会
- 自分の投資姿勢を試される瞬間
“暴落=終わり”ではなく、“暴落=始まり”という視点を持つこと。
それこそが、長期投資家の武器になるのです。
初心者ができる“暴落時”の3つの行動指針
最後に、初心者が暴落にどう向き合うべきか。
今日から使えるシンプルな3つの行動を紹介していきます。
行動①:積立設定を変更しない
焦って売る・止めるのではなく、「今まで通りに積み立てる」ことが、最も堅実な選択肢です。
行動②:相場を見すぎない
暴落時は、1日に何度もチャートを見たくなります。
でも、それは不安を煽るだけ。
“月1確認”くらいの距離感が、ちょうど良いです。
行動③:少額での“買い増し”をしてみる
もし余裕があれば、1,000円や5,000円でもいいので
「恐いけど買ってみる」ことで、次回以降の暴落に向けた経験になります。
まとめ:暴落をチャンスに変えるために
暴落は、投資家にとって避けて通れないイベントです。
でも、それは“終わり”ではなく、“始まり”でもあります。
暴落で動ける人には特別な才能があるわけではありません。
彼らは「積立」「自分ルール」「感情の切り離し」など、日常の準備を徹底しているだけです。
初心者でもできる対策はたくさんあります。
- 設定を崩さないこと
- 相場を見すぎないこと
- 不安でも少額で動いてみること
そうした積み重ねが、未来の自分を守る力になるはずです。
次回予告
『株価を見るべきか?|“数字”と上手に付き合う視点』
日々の値動きに一喜一憂してしまう…そんなあなたへ。
次回は、「株価との正しい距離感」について、一緒に深掘りしていきます。
「暴落のときこそ、未来を変える最高のチャンス。」
恐怖のなかで手を動かせるかどうかが、投資家としての“差”を生む。
📚 投資初心者のための講義シリーズ
初心者でも一から学べる「投資講義」シリーズを順番に読みたい方はこちらからどうぞ👇
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- 【第2回】投資信託ってなに?
- 【第3回】インデックス投資ってなに?
- 【第4回】S&P500と全世界株式の違い
- 【第5回】ドルコスト平均法とは?
- 【第6回】NISAはいくら投資すべきか?
- 【第7回】銘柄選びの考え方
- 【第8回】個別株・ETF・投資信託の違いとは?
- 【第9回】インデックス型 vs アクティブ型
- 【第10回】分散投資ってなに?
- 【第11回】リスクとリターンの関係
- 【第12回】長期投資はなぜ最強か?
- 【第13回】習慣としての投資
- 【第14回】積立額の正解とは?
- 【第15回】出口戦略の基本
- 【第16回】資産の取り崩し戦略
- 【第17回】『ライフ資産』の築き方
- 【第18回】投資の『ゴール設定』
- 【第19回】年齢別の投資戦略
- 【第20回】リスク許容度の見極め方
- 【第21回】下落相場で買える人のメンタル設計 ← 今回の記事
- 【第22回】株価は見るべきか?【次回予告】
📌 各回、約2,000字でじっくり学べる内容になっています。
ブックマークして繰り返し読むのがおすすめです!